Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 比例代表制の議席がようやく決まった。マオイストが100議席(小選挙区とあわせて220議席)、ネパール会議派が73(計110議席)、統一共産党が70(計103議席)、マデシ・ジャナ・アディカール・フォーラムが22(計52議席)、タライ・マデシ民主党が11(計20議席)などである。小選挙区のほうで議席がとれなかった国民民主党とネパール共産党MLも、比例代表では8議席を獲得した。支持基盤が薄いCP・マイナリが率いるネパール共産党MLがこれだけ議席を獲得できたのは、政党のマークがマオイストのマークと似ていたためだと言われている。このあと、各政党は7日以内に当選者の名簿を選挙委員会に提出し、さらに、名簿の修正のために3日間の余裕がある。全選挙結果が出そろうのは、選挙委員会が各政党の名簿に「OK」を出したあとである。

 さて、次期政府を誰が作るかに関して、さまざまな意見が出ているが、今回の選挙で、ネパール国民が意思表示したmandateは、もちろん、「マオイスト主導の政府」である。ネパール会議派や統一共産党がこれを無視して、マオイストの政権発足を阻止するようなことをしたら、これは国民のmandateに反することになる。彼らはもちろん、これを理解している。ネパール軍の将軍たちが、コイララ首相にコイララ政権継続を求めているなどという噂もあるが、コイララ首相がこれを受け入れるとは思えない。むしろ、今のところ、NCとUMLは次期政権に入閣せず、マオイストと小政党からなる連立政権になる可能性のほうが高い。この場合、マオイストにとっては、大変困難な政権取りとなるだろうが、彼らはこれを覚悟すべきだと思う。マデシ系政党は、まだはっきりとした意思表示をしていないが、今回の議会運営では、彼らの動きが大変重要となる。

 プラチャンダ党首の経済政策に対する発言が、いろいろな意味で物議をかもしだしている。ここにきてマオイストが“原理主義路線”を捨てて“修正主義路線”をとっているという見方は誤りで、マオイストは2003年に“プラチャンダの21世紀の新民主主義”路線をとったときから、はっきりと修正主義路線に入っているのである。彼らは人民戦争を開始した当初は、忠実に毛沢東の戦略を踏襲したが、2001年2月の第二回党総会以降は、徐々にこれを離れて、独自路線を取り出した。むしろ、“柔軟性”と言う意味では、彼ら(マオイスト指導層)は最初から原理主義であったことはないのかもしれない。

 マオイスト指導層は経済界の不安を取り除くのに必死だが、あまり“リップ・サービス”が過ぎると、今度は党内から大きな反発を招きかねない。すでに、党内から、プラチャンダ党首が“資本主義者”と近くなりすぎたという批判が出ていると言うニュースもある。彼らが他政党よりも大変なのは、党内とのバランスをとりつつ政策を出していかなければならないからだ。

 さて、明日から再び、しばらくブログの更新ができなくなります。ご了承くださいませ。



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