Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 マオイストは今日開かれたCentral Secretariat会議で、「マオイストが新政府を率いる権利は“モラル上”なくなった」として、野党にとどまることを正式に決定した。しかし、プラチャンダ党首はその後開かれた記者会見で、将来、NC−UML−フォーラムの3党連合が解体した場合、マオイスト主導の政府を発足させる可能性も示唆している。党内は、二派に意見が分かれたと伝えられたが、野党派が勝ったようだ。プラチャンダはUMLとの関係が壊れた理由について、MKネパールを大統領にとこだわっただけでなく、UMLが内務大臣の席を最低条件として出してきたことをあげている。

 一方、マデシ・ジャナアディカール・フォーラムのビジャイ・ガッチェダールは、今日、フォーラム主導の政府を作ること、つまり「首相はフォーラムから」ということで、ネパール会議派と統一共産党とのあいだで合意が成立したことを明らかにしている。これはつまり、ウペンドラ・ヤダヴが首相になるということ。UMLのリーダーはこれを否定し、「フォーラムから要求があっただけで合意はしていない」としているが、もし、フォーラムが言っているように、フォーラム主導の政府にNC・UMLが合意したなら、この3党連合はプラチャンダが言ったように、「unholy alliance」ということになる。少なくとも国民は、NCにもUMLにも、第四政党から首相を出すことを決める権利を与えていないし、大統領・副大統領・首相のすべてをマデシにする権利も与えていない。

 しかし、NCとUMLは“フォーラム”という、ある意味で、マオイストよりも危険な爆弾を抱え込んだことになる。ガッチェダールにしろ、ウペンドラ・ヤダヴにしろ、これまでの彼らの政治を見ていると、パワーのためなら、誰をも利用して、どんなこともするイメージがある。同じマデシ政党でも、マハンタ・タクールが率いるTMDP(タライ・マデシ民主党。ネパール語で“タマロパ”という)は、今回の大統領選で、最初の決定を変えずにマオイストの候補者に投票した。リーダーのイメージは、タクールにしろ、リデシュ・トリパティにしろ、TMDPのほうがずっとクリーンである。「ウペンドラ・ヤダヴ首相」というのは、どう考えてもありえないと思うのだが、3党連合主導の政府を作ったところで、これは政策に基づく連合ではないため、すぐにボロがでることになるだろう。少なくとも、UMLはフォーラムの主要要求である「一つのマデシ自治区」に強く反対している。ここで、もうすでにひびが入るということだ。さて、NCとUMLがフォーラムにどう対処するか、見ものである。


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