Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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変わるタバン村

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 カトマンズに戻ったら、毎日14時間の停電。日中はほとんど電気がこない。パソコンを使っての仕事は、デスクトップからずっと少ない電力ですむラップトップ中心に切り替えたため、インバーターと内臓バッテリーで、どうにか支障なく仕事をしているが、停電期間の後期にケーブル・ネットワークがつながらなくなる。プロバイダーに問い合わせたところ、充電が間に合わず、システムがダウンしてしまうのだという。この停電で、毎月の電気料金は例年のこの季節に比べて半分以下。わが家では、冬季の電気料金は1,800から2,000ルピー支払っていたのが、先月は800ルピーだった。「インバーターを使うな。発電機を使え」などという声も聞こえるが、使用電気量を見ると、インバーターが使用する電力が大勢に影響を及ぼすとも思えない。むしろ、発電機は騒音がひどい。わが家の近所にあるホテルでも停電のあいだに、巨大な発電機を使用しており、騒音は大変な近所迷惑である。腹にひびくような低い騒音は、生理的な影響があるのではないかと疑ってしまう。

 さて、今回ロルパのタバン村を2年ぶりに訪れたが、かつての「マオイストの首都」にも、開発の波が押し寄せているのを見て驚いた。村のなかの3ヶ所に小型水力発電のプラントが設置され、畑には電柱と電線がはりめぐらされていた。タバン村のトゥーロガウンはマオイスト政府が「モデル村」として、特別開発予算を計上しており、石畳の道が作られていた。V−SAT、Sky−Phoneなど4種の電話が使用できるようになった(ただし、私が滞在していた間はタワーが壊れており、つながらなかった)。村の“メーン・ストリート”には、金銀の装飾品を売る店が何軒かできており、他の村からきた女性たちで賑わっていた。

 何よりも、大きな違いを感じたのは、村で会った人たちである。紛争中、タバン村はリーダーを含めて、全国からマオイストが集まる“聖地”のような村で、武器を抱えたマオイストや外からきた党員が村のなかを闊歩していたものだが、今、村で見る顔は、私服の警官、カトマンズからきたNGOワーカー、タライからきた学校教師などの新しい顔ぶれ。マオイストの聖地がこれほど急激に変わるものなのかと、これには、正直言って驚いた。

 ロルパでは、現在、車が通れる道路の建設が急速に進んでいる。これまで、ロルパの入り口であるダン郡ゴラヒからロルパの郡庁所在地リバンまでは、ピュータンを通って8時間から9時間(リザーブしたジープでかかる時間。ローカル・バスだともっとかかる)かかっていたのだが、ピュータンを通らずに、直接ロルパに入る車道が“ほぼ”完成し、ジープを使えば(バスはまだ通っていない)、ゴラヒからリバンまで約5時間半で行けるようになった。今回、たまたま、タライの道路がチャッカジャムで封鎖されていたため、初めてこの道路を使ってリバンまで行ったのだが、こんなに近いのかと驚いた。

 一方、かつての“マオイストによる支配”から自由になって、ロルパでの治安は明らかに悪化している。以前のブログでも、東ロルパに出現した武装グループについて書いたが、このところ、ロルパとその周辺の郡では、武器を使った犯罪が何度か起こっている。私がロルパに入ったのと時を同じくして、ピュータン郡で、ロルパとピュータンの2人のCDO(郡行政長官)が乗った車が、夜間、武装集団に襲われるという事件があった。犯人の何人かはすぐに捕まったものの、こうした事件は今後も起こる可能性がある。

 写真は、タバン村トゥーロガウンの“メーン・ストリート”。右側の石畳の道が、政府の予算により昨年建設されたもの。


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