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モンスーン入りしたとはまだ宣言されていないが、昨夜はかなりまとまった雨が降ったようだ。ネパールでは灌漑施設がある田畑は全体の4分の1ほどしかない。残りの大半の田畑は、この時期に降る雨水に頼っている。そのため降るべきときに雨が降らないと、自給自足の生活をしている農民は自身が食べる食料にさえ困ることになる。水不足だけでなく、この暑さが原因で、各地の病院は病人であふれているとKantipur紙が報道している。風邪の症状でも、いつもであれば数日で治るのが、今年はなかなか治らずに病院に来る人が多いようだ。山岳地帯では肺炎や腸チフスの患者が多いという。
K.P.オリがインドから帰国したあとの発言が、なかなか興味深い。ニューデリーでは大勢の政治家に会ったようだが、当地では「マオイスト抜きの政府」の方針でロビー活動をしていたと伝えられているにもかかわらず、帰国後は「マオイストは2,3ヶ月のうちに政府に加わる」と発言をした。さらに、記者団にカタワル参謀長の任期延長に関する質問を受けたとき、「軍は年寄りの家ではない」と暗にカタワルの任期延長を否定する発言をした。巷の噂のよると、9月初めで引退するカタワル参謀長は1年間の任期延長をするために、盛んにロビー活動をしているという。オリの発言は、この動きを暗に否定するもの。
オリのこうした発言から推測するに、おそらく、インド政府のネパール政策に変更があったのだろう。いったんはマオイストの政府追い出しに加担したインドは、「マオイストを含めた国民政府」のほうに方針を転換した可能性が高い。これは、プラチャンダがマオイストの政治局会議で提唱している方針でもある。先日、ネパールを訪問したインドの外務次官シバ・シャンカル・メノンは、プラチャンダとも会見しているが、両者のあいだでどんな話し合いがされたかは、まだ表にでてきていない。「マオイスト孤立化」方針は、危険であると悟ったのであろうか。
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個人的にはインドの政党では与党の国民会議派が一番ましだと考えていますので(まあ比較対象がヒンズー至上主義だとかマヤワティ独裁だとかなので)ネパールへの軟化はうれしい限りです。インドはシン首相の下で国内の改革、その一環としてマオイスト殲滅に力を入れるのでしょうね。ネパールと違いあちらは武力派ですし。日本でもインドのマオイストの勢力拡大がニュースにあるほどですから。
2009/6/24(水) 午前 1:37 [ gr0**4 ]
マオイストの孤立化は最も危険な方向ではと心配していましたが、インドの政策転換が事実なら、少し明るい展望も望めるかな〜と期待したくなります。引き続きイン:ネパール関係の情報をながして下さるとありがたいです。マオイストの弾力性にも注目しています。山
2009/6/24(水) 午後 0:06 [ hy1**6 ]
今日のブログにも書きましたが、少なくともメノン外務次官の動きをみるかぎり、インド側の対マオイスト政策は変わっていないようです。マオイストを孤立化することは、確かに最も危険な方針です。以前も書きましたが、ネパールの和平プロセスの重要な目的の一つは、マオイストを議会政党として政治の主流にもってくることにあります。さもなければ、彼らは党内の過激派に引っ張られて、極端に走る可能性があります。
2009/6/24(水) 午後 6:21 [ nep*l*jo*rnal ]