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今日は「お金」の話しを。今日の日刊紙ラジダニの一面トップ記事を読むと、統一共産党の大臣たちが(も)いかに品格がないか、呆れるばかりである。財務大臣のスレンドラ・パンデに関する記事だ。パンデは入閣して18日以内に、法的なプロセスをとることなく、自党の党員からの要請に応じて、大臣権限を使い“勝手に”5億8000万ルピーを放出したというもの。金は63の郡に渡っているが、最も開発が遅れた、お金が必要なカルナリ地区の郡やマナン、ムスタン、マオイストが強いラプティ地区の郡には渡っていない。
国庫の金を放出するにあたって、優先されたのは、パンデの出身郡であるダディンや、ネパール首相の出身郡のラウタハトなど、統一共産党が強いと見られる郡である。パンデはもともと、経済の専門知識があるのか否か、財務大臣として適格なのかどうか、入閣のときに疑問がもちあがったのだが、何とも節操のない大臣だと思う。マオイスト政府の財務大臣バブラム・バッタライも、これほどひどくはなかったと、ラジダニの記事にはある。組閣のときには、いつも財務大臣の席が各党間でとりあいになるが、これはもちろん、次の選挙を見込んでのこと。大臣就任中に、どれだけ金を使ったかが、次の選挙の票につながるのはネパールも同様のこと。もっとも、党組織がますます弱くなっている統一共産党の場合、はたしてどれだけ票につながるか疑問である。
お金に関連した凶悪な事件が続発している。その最たるものが、身代金目当ての誘拐事件だが、山岳地帯のマナン郡でヤルサグンバ(冬虫夏草)を採集にいったゴルカ郡の村人7人が殺害された(うち2人は逃げるときに崖から落ちて死亡したということになっている)事件も、高額で売れるヤルサグンバを他村の人に採られたくなかったことが動機であるとすると、似たようなものである。警察詰め所もない、電話も通じないヒマラヤの山岳地帯で起こった事件は、殺害から1月近くなってから発覚した。地元の村人と、ゴルカから来た村人のグループのあいだで喧嘩となり、前者が後者を殴り殺したことが明らかになっている。すでに、加害者6人が逮捕されているが、人を殺すという行為が何とも容易に行われるものだと思う。「ガイジャットラ」を通り越して、あまりにも愚かな争いをつづけている政党政治家。人の命をあまりにも軽くとらえた犯罪。ニュースを見ていると、何とも背筋が寒くなるばかりである。明るいニュースはないのだろうか・・・。
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私の周りの在日ネパール人の中では、バッタライ前財務大臣の印象が大変いいです。税収をアップした理由だけではなく、彼が在任中に仕事で関係した人で、来日した人がいて、他の閣僚みたいにチャカリとかする必要がなくて本当に働きやすい環境を作ってくれたと言っています。今度のプラチャンダが提案する方針が政治局会議に通れば、バッタライ首相率いる政府が誕生する可能性がどれぐらいあるのでしょうか。完全にクリーンな政治家はないと思っていますが、彼ならプラチャンダよりはマシな政権運営ができるのではないかと期待しています。
2009/7/4(土) 午後 11:35 [ シャキャ ]
私の周囲の在ネパール外国人のあいだでも、バッタライ前財務大臣は非常に評判が良いです。私自身、個人的に最も信用するマオイスト・リーダーの1人です。バッタライが首相になる可能性は、今のところ低いと思われます。彼が首相になるには2つのハードルをクリアーしなければなりません。まず、他党、つまり統一共産党とネパール会議派の合意が必要ですが、現状でその可能性は非常に低いです。彼らが合意したところで、党内でバッタライ首相の誕生が容易に受け入れられるかという疑問があります。いずれにしても、今日までの政界を見ると、マオイスト主導の国民政府ができる可能性は見えていません。
2009/7/5(日) 午前 0:35 [ nep*l*jo*rnal ]