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今年は28日がダサイン祭10日目のビジャヤ・ダサミの日にあたる。この日には年長の人からティカを受けて、新札のお金をいただくのが習慣となっている。ところが、今年は新札の印刷が間に合わず、どの銀行も“札不足”で大変のようだ。今日も銀行のATMに行ったら、一度に1万ルピーしか引き落としできない。これを3回まで繰り返せるのだが、それ以上はできない。つまり、同じ銀行のATMからは、1日に3万ルピーしか引き落としできないことになる。突然、現金が必要になった人には、大変不便な状況だ。
暫定立法府はマオイストの議会妨害のために、まったく進行しておらず、制憲議会のほうも、各種委員会の作業が遅れに遅れて、すでに6度の進行変更(締め切りの延期)がされている。議会はすでにダサイン休みに入っており、巷では、「新憲法はもうできないのではないか」と言う声があちこちで聞こえる。今の状況を見ていると、期限内に制定されないことはすでに、確実と言っていい。新憲法制定の期限は来年の5月だが、「(大統領により)非常事態が宣言された場合」に限って6ヶ月期限を延長することができる。非常事態宣言は、1月以内に議会の3分の2以上の賛同により可決されなければならず、延長は容易でないと予測される。
そのためにも、何とか早く議会を再開しなければならないのだが、すでに政治は“ダサイン休み”の体制に入っており、ネパール首相はまもなく、国連総会に出席するために、渡米することになっている。昨日、香港から帰国したプラチャンダは、「大統領指示は違憲である」という動議を議会で議論するという要求から一歩譲歩して、大統領権限に関して暫定憲法が改正されれば、街頭と議会での抗議運動を中止すると発言した。これに従って、統一共産党はネパール会議派もマオイストも受け入れ可能な“第三の道”を提出するとしていたが、「大統領の問題に関しては議会で触れられる(議論される)べきではない」とする姿勢を変えていないネパール会議派にも受け入れ可能な提案をすることは困難だ。
この問題では、統一共産党のカナル党首らは「議会で議論をすべき」とすでに繰り返し発言しており、ネックはネパール会議派ということになる。これまでの和平プロセスでも、実はほとんどの場合、マオイストが譲歩して、ネパール会議派がネックとなっていた。“不仲”が囁かれていたネパール首相とコイララ党首が今日、久しぶりに会見した。現政権打倒をねらっていると伝えられているコイララが、どう出るか。勢力が弱くなったとはいえ、コイララの一言で決まる可能性はまだある。
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昨日は、来日中のKP Oliが様変わりした日本の国会を見学したそうです。大会派の民主党が、少数派の社民党や国民新党を抱え込んで組閣し、日本の新しい政治状況を作り出していることを、わが身に引き寄せ、どう感じたでしょうかね。
2009/9/19(土) 午後 11:09 [ 小林好作 ]
今回の日本の“選挙政変”については、ネパールの政治家も興味をもっている人が多いようで、何度か質問を受けました。もっとも、私は日本の政界に関しては疎いので、大した返答もできませんでしたが。古い体質の政党に対する国民の拒否反応の結果が、“政変”につながったと言う意味では、昨年のネパールの制憲議会と共通の背景があるのだろうと応えました。
2009/9/19(土) 午後 11:34 [ nep*l*jo*rnal ]