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UML内部の対立

 「マオイスト抜きで新憲法を作ることはできない」。誰が考えても当たり前なことが、統一共産党(UML)の政治局メンバーの過半数にはわかっていないようだ。1週間前から始まったUMLの政治局会議で、ジャラナス・カナル党首がこう発言したところ、K.P.オリ派のメンバーから一斉に批判の声があがった。ネパール首相までが「党内にマオイストの尻尾になった人がいる」と、カナル党首を批判する発言をしている。カナル党首は会議で公にした提案書のなかで、新憲法を期限内に制定するために、現在の政治問題を解決するためには、UMLは首相の席を他党に譲る覚悟でいるべきだとする意見を明らかにした。これを、オリ派のリーダーは「マオイストに降伏する行為」と理解して、会議ではカナルとその支持者が強く批判されているという。

 最近の与野党リーダーのやり取りを見ていると、カナル党首が最もまともな事を言っている。カナルの発言の真意は「今は細かなことにこだわらずに、新憲法の制定に専念すべき。来年5月までに憲法ができなかったら、この国は大変なことになる」ということ。以前も書いたが、これは現在のネパール政治の唯一の明確な真実である。しかし、マオイストを含めた大半のリーダーは、この真実を直視しようとしていない。カナルの言う「細かな事」には政府を主導することも含まれる。しかし、党内の反対派には、これが「マオイスト支持」の発言と映っているらしい。

 UMLの政治局内ではオリ派が過半数を占める。政治局会議では、カナル党首の提案とは反対の「反マオイスト方針」が可決される可能性が高い。その場合、まもなく発足されると騒がれているハイレベル・メカニズムの権威も下がることになるだろう。それにしても、制憲議会選挙で2度も敗れたネパール首相の地位に対する執着が、次第に醜く見えてkる。2つの選挙区で圧勝したプラチャンダが、いとも容易に首相を辞任し、2つの選挙区で負けたネパールがここまで首相の地位に執着するとは、何とも皮肉なものである。



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