Kathmandu Journal

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“嘘”だらけの現政権

バルディヤ国立公園内でダリットの女性3人(12歳の少女を含む)がネパール軍に射殺された事件で、国家人権委員会は「3人は密猟者ではなかった。(ネパール軍が主張するような)銃撃戦はなかった」という調査結果を明らかにした。「被害者の3人は密猟者で武器を持っており、交戦となったために自己防衛のために殺した」と、ネパール軍とビデャ・バンダリ国防大臣は発言したが、両者は“嘘”を言っていたことになる。国家人権委員会はネパール軍が事件後、証拠隠滅を行ったことを明らかにしている。ネパール首相は和平プロセスに入って、ネパールの人権状況が改善されたとして、国連人権弁務官事務所の任期を延長する必要はないと発言してきたが、「人権状況が改善された」と首相が言う根拠はどこにあるのだろうか、理解しかねる。
 
英字紙The Kathmandu Postの社説も、ネパール首相の“嘘”を指摘している。首相は先日、EUの外交官らと会見したさい、「5月28日までに必ず憲法を制定し、マオイスト軍の統合も行う」と明言したが、首相は政党間の合意成立を試みる代わりに、自身の首相の席を維持するための努力ばかりをしていて、これを実現することは誰が見ても不可能なことである。首相は明らかに嘘を言っていると指摘する。私もまったく同感である。“嘘”で固められた現政権と、それを率いるネパール首相は即刻辞めるべきである。
 
自党内からもネパール首相の辞任要求の動きが始まっている。中央委員メンバーと制憲議会議員のあいだで、辞任のための署名キャンペーンが始まっている。すでに過半数の署名が集まったという報道もある。ネパール首相は今朝、レポーターズ・クラブの新幹部らと会ったさい、「憲法ができるまでは辞任をしない」と発言したと伝えられている。しかし、自身が首相でいるかぎり、憲法はできないのだという事実に、この人は一体いつになったら気づくのだろうか。かつての「人の良いM.ネパール」という印象は、首相になってからの態度で「強欲な政治家」に取って代わられた。


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