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マオイストはこの1週間のあいだに、重大な決定を下さなければならない。すでに党決定をしているのでれば、それを行動に移してみせなければならない時が迫っている。それは、他でもない、マオイスト軍の解体問題である。一昨日のカトマンズ市民とのプログラムで、プラチャンダはマオイストの武装勢力を解体するプロセスを提示してみせた。まず、6月14日までに駐屯地にいるマオイスト軍のメンバーを「治安部隊に統合されることを希望する者」と「社会へのリハビリを希望する者」に分けて、それぞれ別々のキャンプに移動させる。そして、UNMINの任期が切れる9月15日までに、彼らの統合・リハビリのプロセスを終了させるというものである。他党から解体が求められているもう一つの組織であるYCLに関しては「数日間で全国のYCLのキャンプを空にする」と話していた。
プラチャンダが党決定に基づいて、こう話したのであるとすると、マオイストは軍統合に関して、大きな方針転換をしたことになる。党中央委員会が決めた方針は「新憲法ができるまで、マオイスト軍は統合しない」だった。プラチャンダが話したことは、新憲法ができる前にマオイスト軍の解体に応じるということである。
人民解放軍はマオイストにとって最後の切り札である。しかし、この武装勢力のために、他党はマオイストを信頼しきれていない。主要3政党は6つの包括的合意を試みているが、このなかで最大のネックとなっているのが、この軍統合問題だ。ネパール会議派も統一共産党も、「マオイストが軍統合を終了させて、ナガリカ・ダル(市民政党)とならないかぎり、マオイストが合意の政権を率いることは受け入れられない」と繰り返し言っている。マオイストはこれまでで、最も“痛い決定”を迫られている。しかも、彼らが和平プロセスを継続するつもりであれば、これは避けては通れない決定でもある。
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