Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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首相の過ち

 ビクラム暦のバダウ月も半分を過ぎたというのに、毎日のように雨が降っている。気温はそれほど高くはないが、湿度が高いために、とにかくよく汗をかく。何度も外出した日には2回、3回、ときにはそれ以上着替えるときもある。ここ2週間ほど、古い友人がネパールを訪ねてきていることもあり、久しぶりに観光のようなことをしている。バクタプルでは山の絵を買い、ボウダナートでは僧院を訪ねて、心地よいお経のなかにどっぷりと浸かってきた。やらなければならない仕事がないわけではないのだが、なんとなく夏休み気分で、すべての仕事を放り出して、本を読みふけったりした。村上春樹の『1Q84』全3巻を一気読みした2日間は、何年ぶりかの至福の時間だった。読み出したら止まらないほどに面白い小説は、私にとって最大の娯楽である。こんな小説が読めるのなら、仕事も生活もどうなってもよいと思ってしまうほどにありがたい。
 
 首相選挙、UNMINの任期延長問題、マオイストの中央委員会議、ネパール会議派の党総会と、政治イベントは続いているが、和平プロセスはまったく進まず、政党リーダーは新憲法を制定することなど、すっかり忘れてしまったようだ。首相選出のための合意の試みはまったくなされておらず、下手をすると、ダサイン祭後、あるいはティハール祭のあとまでずれ込む可能性さえある。UNMINの任期延長は、おそらくこれが最後となるだろう。しかし、その任期のあいだにマオイスト軍の統合・リハビリが完了する可能性は低い。来年5月には、もちろん新憲法はできず、そうなった場合、今度こそ、制憲議会は解散となるだろう。
 
 和平プロセスは崖っぷちでぶら下がっている状況にあるにもかかわらず、どの政党も真剣に対応策を考えていない。こうした状況をもたらした最大の責任は、もちろん主要3政党全党にあるが、統一共産党、とくにネパール首相がさまざまな局面で犯した過ちは重大なものである。現在、首相が筆頭に立って行っているUNMINの任期を延長すべきではないというキャンペーンも、そうした過ちの1つである。現在、ネパールの和平プロセスはUNMINを帰すような状況にはない。今のような中途半端な状況でUNMINを追い出すくらいなら、そもそも最初から国連に援助を要請すべきではなかった。わかりきった現状を理解できないのは、彼らが別の何らかの意図により動かされているからであると考えざるを得ない。

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