Kathmandu Journal

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厚顔無恥な政治家

 ネパール首相が約30人の“ジャンボ訪問団”を連れて、ニューヨークで開かれる国連総会に行くそうである。この方には“恥”という概念など、まったくないようだ。今日、Kantipur紙がトップで掲載した記事によると、国連はそれぞれの加盟国から5名の代表のみを受け入れることになっている。しかし、ネパール首相は昨年も20人を超える訪問団を引き連れて渡米。今年は、すでに辞任を表明している暫定的な首相という身分でありながら、さらに大勢のメンバーを連れていくそうである。首相が属する統一共産党が棄権を続けているために、新首相が選出できずにいる。新政権の発足が遅れて、本予算の認可も遅れている。当然、財務省は首相の国連訪問にだす国家予算などはないといっている。
 
 “6度目の首相選挙”が明後日5日にせまっている。しかし、主要政党のあいだでは何の動きも見られない。プラチャンダは5日の選挙で決まらなかった場合、立候補を取り下げることを示唆したが、明後日の選挙で勝つ工作も捨ててはいない。マデシ・ジャナアディカール・フォーラムとフォーラム(民主)の党首、つまり、ウペンドラ・ヤダヴとビジャヤ・ガッチャダールを甘い汁で釣る工作が明るみに出てきている。2人のマデシ・リーダーは、次の投票でマオイストを支持する方向で他のマデシ政党の説得を始めたという報道もある。しかし、マデシ全党のリーダーを「マオイスト支持」で合意にもっていくのはかなり困難だろう。
 
 ネパール首相が辞任を表明して、すでに2ヵ月たった。5回も選挙を開いても首相が決まらない今の政治状況は、バブラム・バッタライが言うように「スガウリ条約以来、最大の危機である」。バッタライは「再びネパールにジャンガ・バハドゥルが出現しようとしている」とも言った。彼が示唆しているジャンガ・バハドゥルとは、もちろん元国王のことである。そして、その動きの背後に、プラチャンダがいることが噂されている。愚かな政治家たちのせいで、1万5000人を超える犠牲者の命が水泡に帰すようなことにだけはなってほしくないものだ。

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