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UNMINこと、国連ネパール政治ミッションは来年1月半ばにネパールを出て行くことになった。政府とマオイストのあいだで現状維持の任務のまま、UNMINの任期を4ヵ月延長することで合意が成立したあと、ネパール政府は「この延長を最後とする」という言葉を添えて国連に書簡を送った。一方、マオイストはこの言葉を入れずに、4ヶ月間の延長を求める書簡を別に送っている。
国連安保理では、イギリスをはじめとするヨーロッパの国は、ネパール政府に国際社会の厳しさを見せ付けるために、“テクニカル・ロールオーバー”として、一月間のみの延長を承認するべきと主張したが、中国はネパール政府の要請を受け入れて4ヵ月間最後の延長をすべきと主張したと伝えられている。最終的に中国の意見が受け入れられたことになるが、これは、来年1月半ばまでに、マオイスト軍の統合・リハビリを終了させるということ。すでに、それが「非常に困難である」ことを懸念する声が上がっている。
国連の決定が覆されることはない。つまり、UNMINがいる4ヵ月のあいだに、マオイスト軍の統合が終わらなかったら、和平プロセスはさらなる危機に陥るということになる。インドと中国の2大国の政治干渉が強くなっているところに、UNMINがいなくなれば、干渉はさらに強まることは容易に想像できる。マダヴ・クマール・ネパールが望んでいたのは、そうした状況なのか。今回のUNMINに関連した一連の対立のなかで、ネパール首相が犯した功罪は大きい。新しく発足する政権が、この罪の代償を払わされることになる。
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