|
パラス元皇太子の発砲事件は、どうも日本の“海老蔵事件”のようになってきた。元皇太子は今日1万ルピーの保釈金を払って釈放されたのだが、メディアで報道されているニュースを見ると、被害者の側も加害者の側も、官憲に対する態度がどうもすっきりしないのである。日刊紙Nagarikによると、チタワン警察署での事情聴取のさい、元皇太子は「銃をもっていないのだから、発砲できるわけがない」と発砲したことを否定したそうだ。彼は12日の夜、同紙にファックスで発砲を自ら認める声明文を送っているが、これも自分が送ったのではないと証言したそうである。しかし、同紙はファックスを送ってきた電話番号が、ギャネンドラ元国王の私邸のもの(実際には旧王家の秘書室)であることを確認している。そのため、Nagarkの姉妹英字紙であるRepublicaは、元皇太子が「虚偽の証言をした」と断言している。
官憲側も当初はルベル・チャウダリに対する殺人未遂罪で訴状を登録したが、最終的にこれを取り消して、ずっと軽い罪であるPublic Offence(公的侮辱罪)で元皇太子を起訴した。この背後には“被害者”であるバングラデシュ人のチャウダリの奇妙な態度が関係しているのかもしれない。チャウダリは警察署への出頭を拒否。警官が自宅に出向いて聴取をとっている。メディアに話したこととは異なる証言をしたという報道もある。
日刊紙Kantipurを含むメディアは、チャウダリ自身が疑わしい人物であることを暴露する記事を記載しだした。今日の同紙によると、チャウダリはネパール警察がスーダンでの国連PKOに派遣されたとき、防弾車両などの装備の購買に関連して多額の不正に関係している。議会内に設置された委員会でこの疑惑が持ち上がり、公権濫用調査委員会で調査が行われていたが、チャウダリの義理の母親であるスジャータ・コイララがネパール首相の圧力をかけて、もみ消したのだそうだ。そのほかにも、海外からかかってきた電話を違法につなげるビジネスにもチャウダリが背後にいることを昨日、ネパール語ブログのMySansarが書いていた。
警察の手が元皇太子に伸びると、チャウダリの腰が引けたのは、やましいことに関わっている自身に火の粉がかかるのを恐れたせいかもしれない。
|
全体表示
[ リスト ]






