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マオイストがここにきて、突然、UNMIN(国連ネパール政治ミッション)の引きとめ工作を始めた。とはいえ、彼らの試みが成功する可能性は大変低い。9月に最期の任期延長が決まってから、国連政治局のB Lynn Pascoe氏がすでに2回ネパールを訪れて、UNMINは来年1月15日にネパールを去ると釘をさしているにもかかわらず、土壇場に来ての延長要請はあまりにも遅すぎる。軍統合特別委員会内の話の状況から、1月15日までに統合の問題が解決しないことはわかっていたはずである。「何とかなる」と思っていたのなら、それは国際社会を甘くみすぎていたことになる。
マオイストを取り巻く状況は、ますます悪化している。今日は特別国会が始まる直前に、マオイストが提出した動議を撤回し、1週間以内に通常国会を開くことで合意した。プラチャンダ以外のリーダーの演説を聞くと、彼らは野党にまわる覚悟ができたようだ。それはつまり、彼らが人民反乱の準備に入ることを意味する。その意味するところは、来年5月28日に制憲議会の任期が切れて、議会は解散となることである。こうしたシナリオは、インドの思惑通りといえるのかもしれない。旧王制派の週刊紙ジャナサッタに掲載されたスールヤ・バハドゥル・タパ元首相のインタビューを見ると、それを示唆するコメントがたくさんあって面白い。
タパ元首相は、今でもインドが最も信頼する政治家である。彼の発言はインド政府の思惑を反映している可能性が高い。彼が以前から「結託して前に出てくるべき」と主張しているネパールの「民主勢力」とは、すなわち、ネパール会議派と彼の政党を含む旧パンチャーヤト系政党のことである。そのなかにはマオイストも含まれなければ、統一共産党のカナル議長派も含まれない。タパ元首相は今年5月28日、ネパール軍の将軍の家に待機して、制憲議会が解散になった場合、ネパール軍と大統領を前面に出したクーデターを謀っていたという噂がある。真偽のほどは不明だが、今の状況を見ると、そうしたことが起こりえないともいいきれない。
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