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もうご存知だと思うが、制憲議会の任期は3ヶ月間延長された。28日は終日さまざまな政党間の会合が開かれたが結論が出ず、28日夜12時に任期が切れる45分前に、見切り発車で議会を開始した。この日は午前8時に議会が召集されていたので、議会は15時間遅れで始まったことになる。任期を延長するための暫定憲法改正動議を提出したあとに、いったん議会を休会とし、主要政党は交渉を継続。結局、29日の午前4時に、和平プロセスを3ヵ月以内に終了させること、最初の憲法案を3ヵ月以内に作成すること、カナル首相が辞任をすること、制憲議会の任期を3ヶ月間延長するなどの合意が成立した。その後、午前5時に議会で採決が行われ、圧倒的多数(カマル・タパの国民民主党ネパールが反対。マデシ政党は棄権)で動議は可決された。
28日に何が起こったかに関するさまざまな新聞記事を読むと、今回は明らかに議会の解散を望む勢力がいて、合意成立を阻止しようと試みた。とくに、ネパール会議派のクリシュナ・シタウラ幹事長と、野党のマデシ5党からなるUnified Madhes Democratic Frontの動きが興味深い。Kantipurの記事によると、28日午後、インドの諜報機関であるRAWの長官がカトマンズに到着した直後に、マデシ政党は交渉に加わり、カナル首相の即時辞任を強く要求してきた。そのために、いったんは合意近くまでいった3党の交渉が暗礁に乗り上げた。NCのシタウラ幹事長は最後まで、議会を開かずに自動的に解散となるよう試みた節がある。Kantipurは、2人の背後にインドがいることを示唆している。
議会解散というインドの思惑どおりにはいかなかったものの、インドのもう一つの目的だった「カナル首相の辞任」は実現しそうである。もっとも、昨年の5月28日の合意内容にも「ネパール首相の辞任」が含まれていたが、新首相が決まるのに半年以上かかった。今回も、カナル首相は「国民的合意」が成立してから辞任をすることを、すでに明らかにしているが、新政府のための合意成立が容易でないことは明らかである。
今回は延長期間が3ヵ月しかない。この間に合意内容が実現すれば、さらに憲法制定の期間として、再度、3ヶ月間任期を延長することになる。次の任期延長のために、最も強い圧力がかかっているのはマオイストである。マオイストが軍の統合と武器の引渡しにどれだけ柔軟になれるか。すべてはそれで決まる。
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