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K.P.オリというのは、何と腐った政治家なのだろう。統一共産党は現在、カナル党首を首相選挙に立てるかどうかを決めるために中央委員会議を開催中だが、会議が始まる前にカナルとネパール首相、オリを含めた幹部のあいだで開かれた会合の席で、オリはカナルを立候補させる条件として、自分を党首代理とすること、さらに、同党の議員を1人辞任させて、自分を制憲議会議員とすることを求めたという。ネパール首相と同様、オリも制憲議会選挙では落選している。カナル党首はこの条件を受けることをはっきりと断った。オリ派はネパール会議派の候補者ラム・チャンドラ・パウデルを支持すべきと主張しているが、カナルの立候補について決めるために同党は現在、中央委員会議を開いている。
一方、マオイストは明朝まで自党が政権を率いる可能性を探るが、それが不可能となった場合、UMLのカナル党首を支持することを決めた。バブラム・バッタライを立てるべきという声が今も党内外が聞こえているが、UMLがマオイストの候補者を支持する可能性は低いため、カナル支持に回る可能性が高い。カナルがマオイストの票を得ることができれば、当選確実となる。さて。UMLの中央委員会議はどんな決定を下すだろうか。明日は首相選挙の候補者届出の日である。
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今日は政治の話ではなく、ロルパのマガールの人たちの踊りについて書きたい。ここに2枚の写真を載せた。上の写真は、6月にロルパ郡タバン村でブーミャ祭のときに撮ったノコバンゲ・ナーツ。下は昨日のアターラ・マガラート・アカデミーの主宰で開かれたプログラムで披露されたシンガル・ナーツ。両者とも、滑稽な衣装と仕草で、観客を笑わせるダンサーたちである。
ロルパのマガールの人たちは、ビクラム暦のマーガ月からアサール月までの半年のあいだ、マーダルなどの楽器を鳴らさない。この期間が終わったサウン月1日、つまり昨日、楽器にプージャをして、再び演奏を始める。これからプス月の終わり(1月半ば)までの半年間は、楽器を鳴らしてさまざまな踊りを楽しむ季節である。昨日は、パイサリ・ナーツ、サランゲ・ナーツ、シンガル・ナーツの3種のダンスが披露された。同じマガールの村でも、どの踊りを踊るかは異なる。たとえば、タバン村ではこれら3つのダンスは踊らない。一方、ノコバンゲ・ナーツを踊るのは、北東ロルパの村だけである。
シンガル・ナーツを除くと、どの踊りも、アグワと呼ばれる、ダンスの経験者が一番前で踊り、後の人はアグワの振りを真似て踊る。ノコバンゲ・ナーツとパイサリ・ナーツを見ていると、上手い踊り手は、胴体をほとんど動かさずに、足でリズムをとりながら腕と手のひらを優雅に動かして踊る。若い踊り手ほど、身体全体を大きく動かす。年季の入ったアグワほど仕草が優雅である。私もこんなふうに踊りたいなと思う。
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今日はビクラム暦のサウン月1日。日本は各地で梅雨明けとなったようだが、ネパールではこれから本格的なモンスーンとなる(はずである)。今日は毎年恒例のアターラ・マガラートの集まりがある。出かける前に主要3政党の動きを少しだけ伝えたい。
マオイストは、プラチャンダが首相として率いる合意の政府樹立が「不可能となった」と結論づけたが、「では、どうするか」に関して幹部の意見が分裂している。プラチャンダは相変わらず、自分以外のリーダーが首相となることを受け入れる用意はなく、統一共産党のカナル党首を新首相選挙で支持すべきと主張。バブラム・バッタライ派とキラン派は別の候補者を立ててでも、自党が次期政権を率いるべきという意見だが、バッタライは自身をと考えているのに対して、キラン派はプラチャンダでもバッタライでもない第3者、つまり、バーダルかクリシュナ・バハドゥル・マハラを立てるべきと主張しているという。
ネパール会議派は自党から候補者を出すことを決めたものの、誰にするかまだ決定していない。統一共産党はカナル党首が自身への支持を求めて、マオイストを含めた他党にロビー活動を続けているが、KPオリは「カナルが新首相になることはない」と話している。先週金曜日の会合でカナルと激しい口論をしたネパール首相は今日、カナル党首と極秘の会合を開き、カナルへの支持を約したという。
一方、マデシ政党は新首相選挙を含めた今後の動きのなかで、共通した行動をとることを決めた。タライ・マデシ民主党のマハンタ・タクールを首相選挙の共通候補者として立てるという噂もある。マオイストがカナル支持を決めた場合、カナルが新首相となる可能性が高いが、マオイストも統一共産党も党内が一枚岩ではない。カナルとプラチャンダが党内の反主流を説得できるかにかかっている。マオイストは今日開かれている政治局会議で方針を決める予定である。
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かつて日本で雑誌の編集者をしていたときに、何度か会ったことがある増井光子さんが亡くなった。イギリスで乗馬の競技会に参加なさっているときに、落馬をされたそうである。新聞のオンライン版のニュースを見たら、真っ白な髪の増井さんの写真が掲載されていた。獣医さんは私の憧れの職業だったが、当時上野動物園にいらした、気取りのない増井さんに会って、理想の獣医さんだと感じ入ったことを思い出す。ご冥福をお祈りしたい。編集者時代のことを思い出すことはあまりないのだが、上野動物園にインド・ゾウの取材に行ったときに、ゾウと遊ばせてもらったときの事は今でもよく覚えている。ゾウの名前は忘れたが、鼻を私の身体に巻きつけてきて、鼻の先で私の靴紐を解こうとした。なんて知能の高い動物なのだろうと感動した。このときから、犬と同じくらいゾウが好きになった。
ネパールの政治は、相変わらずくだらない。ネパール会議派は昨日から開かれている中央委員会議で、「野党にまわるべき」という意見も出たが、結局、新政府を率いる方針を決めた。しかし、誰を新首相候補にするかは決まっていない。統一共産党のカナル党首は相変わらず、自身が新首相になる野心をもって、ロビー活動を続けている。マオイストとマデシ政党の支持をかちとって、3分の2以上の議席獲得をねらっているようだが、うまくいくだろか。マオイスト党内からは「バブラム・バッタライを首相に」と主張する声が外部にも漏れ出てきているが、プラチャンダは自身以外の首相候補を出すか否かを話し合う会合さえも開く意図がないようだ。NCとUMLが活発に動いているのに反して、マオイストの動きは鈍い。7月20日が新首相の立候補者届出、21日に首相選出の選挙が議会で開かれる予定だが、過半数をとれる候補者がいるかどうかについても疑問の声がでている。
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日曜、月曜と、1泊でタライに行っていた。雨のなかを陸路で行ったために、行きは途中複数の箇所で土砂崩れにあい、目的地に着くのに通常の倍以上の時間がかかった。昨日は午後4時ごろに現地を出て、夜遅くに自宅に戻った。タライでは色とりどりの服を着た女性たちが田植えをする光景が、なんとも美しかった。ムグリンからナウビセを走るとき、ハイウェー沿いに見える緑のなかの村々もきれいだった。車の窓から、飽きずに景色を眺めていると、あっというまにカトマンズに着いた。タライでも、山岳地帯でも、この季節、ネパールの村は本当に美しいと思う。
さて、政党は合意の政府樹立に失敗した。期限切れにともない、ヤダヴ大統領は昨日、議会に過半数に基づいて、新首相を選出するよう指示をだした。今日にも首相選挙の日程が決まることになっているが、これで、マオイスト主導政権ができる可能性はなくなった。これまでの状況を見ると、ネパール会議派から新首相が出る可能性が最も高い。現連立政権に参加している大半の政党のほかに、マデシ・ジャナアディカール・フォーラムがNC支持をすでに明らかにしている。自身が次期首相にという、統一共産党のカナル党首のロビー活動もうまくいかなかったようだ。
NC内ではまだ、誰を首相候補とするかについて正式に決定されていない。コイララ党首は議員リーダーであるラム・チャンドラ・パウデルを支持することを明らかにしているが、シェル・バハドゥル・デウバとKBグルンの一派がこれに反対している。いずれにしても、NC主導政権ができた場合、マオイストは再び野党に回る可能性が高い。つまり、新憲法ができる可能性もないということである。
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