Kathmandu Journal

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 久しぶりに、もう一つのブログを更新しました。http://patan168.exblog.jp/をご覧ください。Yahooのニュースサイトでも、組閣に関する記事がアップされました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110301-00000000-asiap-intでご覧ください。

いまだ、組閣ならず

 前回更新してから、2週間たってしまった。毎日、このブログを訪問していただいている方々には本当に申し訳ないと思っております。UMLのジャラナス・カナル議長が首相に就任して半月以上たったが、いまだに組閣が完了していない。原因は、UML内部の対立である。マオイストは、カナル首相との合意にしたがって内務大臣の席を渡さないかぎり、入閣しないとしているが、UMLの反カナル派、つまり、KPオリとMKネパール前首相が率いる一派は、「何があっても治安関係の閣僚(内務大臣と国防大臣)をマオイストに渡すべきではない」と主張しつづけている。首相選挙の直前にカナルとプラチャンダのあいだで交わされた“7ポイントの合意”についても、オリ・ネパール派は、その内容を修正しないかぎり認めないという姿勢を変えていない。
 
 UMLは今日、政治局会議を、明日、中央委員会議を開いてこの問題に決着を付けることになっている。今日開かれた政治局会議では、7ポイント合意を修正する方向で合意を認可した。明日の中央委員会議でさらなる議論が行われることになる。内務大臣の問題については、マオイスト側が譲歩する可能性もある。プラチャンダは、UMLのオリ派でないリーダーが内務大臣になるのであれば、「入閣OK」というサインをだしたという噂もある。いずれにしても、プラチャンダは自身の立候補を撤回してまでも支持したカナル政権から、そう簡単に手を引くことはしないだろう。さて、明日のUMLの中央委員会議で、どんな決定が下されるのだろうか。UMLの決定によって、和平プロセスと5月28日の期限内に憲法ができるか否かが決まることになる。
 しばらく、ごぶさたをしているあいだに、カトマンズはすっかり暖かくなった。日中はマーガ月とは思えない気温の高さ。突然の気温上昇に、植物もついていっていないような気さえする。“春”を通り越して、夏になるのだろうか。
 
 さて、ご存知の方も多いと思うが、ネパール政界にも大きな動きがあった。2月3日の首相選挙で、マオイストのダハル議長が立候補を取り下げて統一共産党のジャラナス・カナル議長を支持。7ヶ月間の“空白状態”を経て、ようやくカナルが新首相に選ばれた。しかし、3日の選挙の直前にダハルとカナルのあいだで“極秘合意”が取り交わされたことが明らかになり、カナル新首相は就任早々、党内外から批判を受けることになった。この極秘合意で、カナルはマオイストに内務大臣の席を与えることに合意したとされているが、統一共産党内のKPオリらが、「治安関係の閣僚職をマオイストに譲るべきではない」と主張して、今に至るも組閣されていない。今朝のニュースによると、内務をマオイストに国防を自党がとることでUML側が譲歩する可能性が出てきている。マオイストが内務をとった場合、人民解放軍の元副指揮官でダハル議長の側近である“アナンタ”こと、バルサ・マン・プンが内務大臣に任命されるという、もっぱらの噂である。
 
 今日の英字紙The Kathmandu Postが、今回のカナル政権誕生に関して面白い”秘話”を一面トップで掲載している。UML内のバムデヴ・ガウタムに近い若手リーダー数人が、マオイストのアナンタやパサン、ビプラプことネトラ・ビクラム・チャンダらと何度も会って、インドに操られたネパール首相の政権を打倒する話し合いをしたというものである。記事によると、一月ほど前に、マオイストはすでにカナルを次期首相として支持する意向を伝えていたことになる。私も今年に入ってから、「ダハルとカナルのあいだで何らかの合意が成立している」という噂を複数の人から聞いていた。合意の軸になっていたのは、「インドの影響が少ない政権を作る」ことにあったのだと、この記事は言っている。
 
 この極秘合意になかには、両党が長期的な協力体制を保つことだけでなく、2党が交互に政府を率いること、さらには、軍統合問題ではマオイストからなる別部隊を作るという内容までがある。この合意内容を見ると、カナルには将来的にマオイストを含めた“拡大左翼連合”を作る意図があるのだろうかとも思えてくる。カナルは最初、極秘合意の存在を否定していたが、今になって「これは合意ではなく、一つの“提案”である」などと言い訳をしている。UML内部には、KPオリ、MKネパールなど、マオイストと協力体制を組むことに関して強く反発している勢力もある。そうした連合が成った場合、最も脅威に感じるのは、ネパール会議派とインドである。インドはもちろん、あらゆる手段を講じて、阻止を試みるだろう。現在、組閣が遅れているのは、マオイスト側よりも、UML内部の分裂である。新政権の将来を予測するようなスタートである。
 

UNMIN後の動き

 このブログを毎日見ていただいている方々には、大変不義理をしております。年末年始にかけて、ネパール政治にはさまざまなイベントがあったのですが、オンタイムでここに書くことができませんでした。
 
 ヤダヴ大統領は1月21日までに“合意の政府”を樹立するように政党に指示を出したが、そのための話し合いは始まっていない。今の状況を見ると、合意の政府はできずに、議会で投票により決めることになる可能性が高い。
 
 1月15日にUNMINが撤退した直後に、ネパール軍はインド政府に軍事物資の援助再開を要請した。これに応じて、すでに弾薬の製造材料などの物資がネパールに向けて運搬されていると今日のKantipur紙が伝えている。マオイストはもちろんこの動きに反発をした。特別委員会のなかでは、ネパール軍の監視を継続するかどうかで見解の相違がでている。予測された問題である。マオイスト軍は22日に式典を開いて正式に党を離れて特別委員会の指揮下に入ることになっている。
 
 マオイスト党内の対立はますます深まっている。昨日から先の中央委員会議で決定した新方針に関する政治トレーニングが始まったが、昨日、カトマンズで開かれたネワールとタマンの州委員会主催のプログラムで、プラチャンダが新方針に反対の意を明らかにしたバブラム・バッタライ副議長の演説を阻止したことから、バッタライとバッタライ派のメンバーはプログラムをボイコットした。そのため、党本部は急きょプログラムを中止して、政治局会議と中央委員会議を開くことを決めている。
 
 昨日の政治トレーニングでは、プラチャンダが非常に過激な演説をしたようだ。英字紙Republicaによると、People’s Revoltを主軸にした新方針の目的を「国家権力を掌握して、人民連邦共和制を実現すること」と話している。2月13日の人民戦争記念日に平和的な街頭運動を始めるプランも明らかにしている。もっとも、これがどれだけ議長の本心に基づくものであるかは不明である。プラチャンダは今回、キランことモハン・バイデャの方針を全面的に取り入れた方針を作っているが、以前にも書いたように、その真の目的は、バッタライ派制圧・キラン派との接近にあるのかもしれない。
 
 バッタライの党外での任期は圧倒的である。先日、Kantipur紙が行ったアンケートでは、バッタライ、プラチャンダ、ネパール会議派のラム・チャンドラ・パウデル、統一共産党のジャラナス・カナルのうち、誰が次期首相とあるべきかという質問に対して、バッタライが83%という圧倒的多数の支持を獲得、パウデルが2位で
7%、プラチャンダが6%だった。外交サークルでもバッタライ人気は相変わらずである。さらに、インド政府もバッタライに対して明らかに異なる態度を示している。プラチャンダが脅威と感じても無理はない。

お知らせ

  新しく開設したブログを更新しました。http://patan168.exblog.jp/でご覧ください。こちらのブログでは政治について、新ブログでは別のことを書こうと思っていましたが、新ブログでもなぜか政治のことを書いてしまいます。やはり区別するのは少々難しいようです。2つのブログをきちんと管理できるまで、もう少々お待ちくださいませ。

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