Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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汚職政治家がデモに

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 今朝、ジャジャルコットの郡庁所在地カランガから突然、電話があった。仕事でカランガに行った知り合いからだった。カリコット郡ピリ襲撃でマオイストに拉致された治安部隊員60人を解放するために、ICRC(赤十字国際委員会)の外国人7人を含むチームが11日、ヘリコプターでジャジャルコットに飛んだと報道されたのだが、彼らがまだカランガに滞在しているらしい。マオイストとはすでに話し合いがついており、「3日以内に解放される」と報道されていたが、3日たった今も解放されていないらしい。どうやら、マオイストの人民解放軍の主要部隊も現在、ジャジャルコット周辺にいるらしい。解放が遅れているのは、拉致された軍兵士のなかに、マオイストに入党したいといっている人がいると、マオイストが主張しているためであると伝えたメディアもあった。確か、ピリで拉致された兵士の多くは、道路建設現場で働く非武装兵士だった。新聞で出身地を見たところ、カトマンズ出身の人が多かったが、マオイストの主張は本当だろうか。知り合いの話しによると、ジャジャルコットにはICRCのチームとともに、ネパールガンジからBBCの記者を含むジャーナリストも何人か来ているという。ネパールガンジにいると、いろいろな取材の機会があって、うらやましいかぎりだ。

 一日の休みを置いて、今日午後3時半から、ラトナ公園で7政党による「突破デモ」があった。ネパール会議派(民主)と人民戦線ネパールが西のボタヒティ側、ネパール会議派とUMLが東のバグバザール側からデモを出すことになっている。西側のボタヒティのほうに行くと、NC(民主)の“汚職政治家”チランジビ・ワグレ元建設相の姿が目に付いた。正直言って、こういう人物がデモに参加しているところを見たくはない。党のほうも無神経にすぎる。バグバザールのほうに行くと、通りを200メートルほど東に行った道沿いの家から、UMLのマダフ・クマール・ネパール総書記が赤い旗を掲げて出てきた。以前の学生組織ANNFSUのオフィス「ラト・ガール(赤い家)」の前に来て、バムデブ・ガウタムらUMLの何人かのリーダーがもまれるようにして警官に連れて行かれた。ガウタムは背が高いので(上の写真)、どこにいるのかすぐにわかるが、背が低いネパール総書記はすぐに見失ってしまう。このあと、デモは散り散りになってしまった。まだ、熱っぽくて体調が良くないために、長居はせずに家に帰ることにした。今日はデモ隊の阻止部隊としてきた武装警察隊が来ていた。背中に「armed force」と書かれた黒いジャケットを来た武装警官の1人に聞くと、ANNFSUを追い出したあとに占拠した「ラト・ガール」に駐屯している武装警察隊だった。私が帰ったあとも、6時ごろまでバグバザール、プラノ・バスパーク地域はデモ隊と警官隊のやり取りが続いたらしい。

 最高裁で汚職統制王室委員会の合憲性を問う訴訟の弁論が進行だ。今日は、ネパール弁護士連合のシャムブー・タパが3時間にわたる弁論をしたとニュースで言っていた。タパは、王室委員会のことについて、「法律のことを何も知らない人物をメンバーに任命するなど、世界に例のないことだ」と同委員会が違法に発足したと主張した。

 ダサイン祭まで、あと3週間ほど。ダサインのあいだは、民主化運動も一時お休みとなると予測される。内閣改造の噂もあるが、ダサインの前になるのか、それとも後になるのか。いずれにしても、明日から始まる国連サミットが終わるまでは、動きはないだろう。
 

「不満足な王室派」

 今日(12日)は、連日続いてきたニューロードでの「デモ集会禁止域突破デモ」がお休みの日だ。何度も吸い込んだ催涙ガスのせいで喉を痛め、熱まで出してしまったために、昨日は一日中家で休養していたのだが、昨日は学生と青年組織が中心になったデモだったがせいか、警官隊とのあいだでかなり激しいやりとりがあったらしい。今日の「カンティプル」紙は一面で、学生リーダーのガガン・タパが胸に催涙ガス弾をあてられたあと、友人たちに抱えられている写真を掲載している。他にもネパール共産党統一マルキスト・レーニニストの元国会議員タンカ・ライと、人民戦線ネパールの学生リーダー、パダム・タパ・マガルが催涙ガス弾があたって負傷した。タパ・マガルは頭に弾があたり、ビール病院で手術をしたらしい。朝、学生リーダーの一人に電話をして昨日の様子を聞くと、警部クラスの警官が催涙ガスを放つ銃を自らもって、銃を平行にして撃ったという。催涙ガスは普通、弾が人にあたらないように、銃を45度くらい上に向けて撃つものだが、この警官はそれを知らなかったのか、あるいは意図的にガガンらをねらったものなのか。警官を見ていても、デモ隊に対して、あからさまに攻撃的な態度を見せる警官と、そうした警官を抑える警官がいる。2月1日以降、知り合いの政党活動家が逮捕されて留置されていたときにも聞いた話しだが、警官のなかには民主化勢力を影ながら支持している人もいる。

 新党のラストリヤ・ジャナシャクティ党のスールヤ・バハドゥル・タパ党首が、昨日開かれた幹部会議で「現政府が政党を排除しようという誤まった戦略をとっているために、王制支持者が減少している」と、国王率いる現政権を厳しく批判した。同党は、旧パンチャヤト派からなる国民民主党から分裂した新党で、王室派の政治家からなるが、彼らがこれだけ厳しい政府批判をするということは、現政権を支持する人が極めて少ないという現実を示している。昨日発売された週刊誌「Nepal」にも、「不満足な国王派」というタイトルで、現政府のやり方に不満をもつ国王派政治家がいるという記事が掲載されていた。ビスワ・バンドゥ・タパやディルガ・ラジ・プラサインなど、元々、ハードな王制支持者として知られる政治家が、「内閣に問題のある人物ばかりを入閣させた」「国家の問題を解決するよりも、問題はますます深刻化している」といった政府批判の発言をしている。

 ネパールは今、その歴史のなかで最大の分岐点に立っています。国民がとるべき道は三つ。つまり、国王が絶対王政を続けることを許すのか、本当の意味での立憲君主制を確立するのか、そして、王制を廃止して共和制の道をとるのかです。
 
 2001年6月1日に、当時の国王ビレンドラの一家全員を含む王族10人が亡くなった「ナラヤンヒティ王宮事件」のあと、国王になったギャネンドラ国王は、今年2月1日、王室ネパール軍をバックにしたクーデターを行い、この国に絶対王政を布きました。国王は、1990年の民主化後に政権をとってきた議会政党が執政に失敗したこと、そして、1996年2月18日から人民戦争と呼ばれる武装闘争を続けているマオイストことネパール共産党毛沢東主義派のために、国の治安が乱れていることを、クーデターを起こした理由としてあげました。しかし、民主主義を求める政党は国王による独裁体制に反対し、街頭運動を続けています。メディアで働く人たちや知識人、そして一部の市民もこの運動に加わっています。

 2月1日以降に起こった出来事に関しては、アジアプレス・インターナショナルが運営するウェブジャーナルに記事を掲載してきました。今後も、インタビューを含めた取材記事は、アジアプレスのウェブジャーナルを通じてお伝えしようと思いますが、緊急を要するニュースや、毎日の簡単な動きに関しては、私自身が運営するこのジャーナルを通じてお知らせしていきたいと思います。何分、更新に割くことができる時間が限られているため、更新が滞ることもままあると思いますが、ご了承ください。また、いただいたコメントにお答えする時間もないために、当分のあいだは、コメントを受け付けることなしに運営させていただきたいと思います。  

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