Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 2003年1月の武装警察隊長官ら3人の暗殺事件に関連した裁判で、30日、マオイストの政治局メンバー、マトリカ・ヤダフと中央委員代理スレシュ・アレ・マガルが突然、パタン上告裁判所に連れてこられたが、今日は、マトリカ・ヤダフが証言をする日だった。12時近くにプルチョークにある裁判所に行くと、すでに2人が連れてこられており、ヤダフが証言席に立っていた。傍聴席(といってもベンチが二つ置いてあるだけだが)には、ヤダフの家族とともに、スレシュ・アレ・マガルの姿があった。2人とも無精ひげを生やしており、ヤダフは2年前に会ったときよりも痩せたようだった。ヤダフは、すぐにこちらに気づいて手を振ってきた。現在27人のメンバーからなるとされる政治局メンバーのなかで、4人が警察に捕まり拘留されているが、このうち3人はインドで逮捕されて、ネパールには引き渡されておらず、したがって、ヤダフがネパールで拘留されている唯一の政治局メンバーということになる。

 証言が進むあいだ、スレシュ・アレ・マガルと小声で話しをすることができた。マガルには初めてあったのだが、名刺を渡すと私が書いた本のことを覚えていてくれた。昨年2月にネパールに引き渡されたあと、ずっと軍の施設の拘留下にあったにもかかわらず、突然、裁判所に連れてこられた理由について聞くと、「26日に内閣の長(国王)にあてて、‘30日までにわれわれを軍ではなく警察の拘留下に移すなければ、無期限ハンストを始める’と知らせる書簡を送った。おそらくそのせいだろう。30日に突然、拘留されていたチャウニの兵舎からパタンの郡警察署、そのあとに裁判所に連れてこられた」と言う。逮捕されてから6ヵ月のあいだは、殴られるなどの肉体的・精神的虐待を受けたものの、半年後にICRC(赤十字国際委員会)が2人に会いにきてからは、だいぶ、待遇が改善されたとマガルは話していた。52歳になるマガルは、実は、人民戦争が始まってまもなくにも逮捕されたことがあり、マオイストが襲撃で拉致したルクム郡のマハト村にある警察署長のトゥレ・ライ副警視と身柄を交換して釈放されたことがある。モンゴル系のマガル族にしては大柄だが、大分太ったようで、不健康に見えた。一方、ヤダフのほうは、現在の状況に関する質問で、現国王を非難する言葉を発したところ、判事から「法廷では国王を非難することは禁じられている」とたしなめられたことから、興奮して具合が悪くなり、しばらくベンチで休むことになった。再開したあとも、弁護士が「精神的ストレスで証言ができる状況にない」と主張して、結局、証言はダサイン祭のあとに延期された。

 30日の2人の写真はカンティプル・テレビがスクープ映像として撮影していたが、さすがに、今日は大勢のカメラマンが法廷前に陣取って、2人が出るのを待っていた。2人はメディアの群れを見ると、30日と同様に、右手を上げて「マオイストに勝利を!」などとスローガンをあげながら車に連行されていった。(写真;右側はヤダフ。左がマガル)それにしても、2人が訴えられている武装警察態長官暗殺事件のケースは、今もミステリアスだ。この事件を担当している弁護士の一人、シンドゥー・ナス・ピャクレルに聞くと、暗殺事件の実行犯として官憲側が逮捕した「ハルカ・バハドゥル」というマオイストが、「ヤダフとマガルから暗殺の指示を受けた」という証言をし、それに基づいて、2人は起訴されたのだという。しかし、マガルは30日の証言で、「自分は当時、党の外国局におり、ネパールではなくインドにいた」と事件へのかかわりを否定している。この事件を実行したのはマオイストの人民解放軍のエリート部隊、第一大隊に属するSTF(Special Task Force)のチームだ。この部隊のメンバーのほとんどはロルパ郡のマオイストだと聞く。しかし、この暗殺事件では、事件直後に、バクタプル出身のマオイストが負傷して自ら治療のために入院したパタン病院で逮捕された。この男は実行犯の一人であるにもかかわらず、その後、事件にどうかかわったかなどが曖昧なうちに、メディアからも消えてしまった。

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