Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 毎日、コミュニストばかりを追いかけているわけではないのだが、このところマオイストに関連した情報を追ううちに、ネパール統一共産党(UML)のメンバーと顔を会わせることが多くなっている。今日は、UMLが全国で展開している「Democratic Awakeing Campaign」の一環として、バルクーにある党本部で開かれた全国大会の開会式を見に行った。党幹部から各郡の党責任者、学生組織をはじめとする各組織の代表まで、453人の党員が集まった党大会が明日までの2日間開かれる。UMLのリーダーと話しをしているときには、彼らが‘コミュニスト’であることを意識することはあまりないのだが、開会式で壇上に立つリーダーが皆、右手を上げてマオイストと同じあいさつである「ラール・サラーム!」をするのを見ると、「ああ、彼らもコミュニストだったのだ」と再認識する。今日はさらに、開会式のはじめに、UMLが「インターナショナル」のネパール語版を歌うのを聞いた。とはいっても、歌詞を知らない人もいるのか、生の歌声はあまり聞こえず、録音したテープの音ばかりが聞こえてきた。

 UMLの今日の大会の演説のなかで、20日間にわたるインド訪問から戻ったばかりのマダフ・クマール・ネパール総書記は、マオイストとUMLの合意に関して、「マオイストはわれわれが出した3つの条件、つまり、異なる意見をもつ人たちに対して行ってきた彼らの行動が誤っていたことを公に認めること。制憲議会の結果を受け入れること。以上2点を含めた事に関して党決定をすることを受け入れた。人民共和制の実現をあきらめて、民主的共和制を受け入れることを決めたマオイストの態度の変化は歴史的なものだ」と、マオイスト側の譲歩を歓迎。一方、国王に関しては「国王はやりたい放題のことをしている。国王の行動を見ていると、この先、問題は解決するどころか、ますます危険な状況になる」と懸念を表した。一方、ロルパでマオイストのプラチャンダ党首と‘歴史的会見’をしてきた話題のバムデブ・ガウタムは、UMLが立憲君主制に戻ることはありえず、国王が政党側にどんな申し出をしても、民主的共和制を求めていくことを強調していた。

 昨日カトマンズで開かれた「民主主義と平和のための運動」のデモ・集会は、一応見に行ったのだが、少々落胆したために、ブログではレポートしなかった。まず、参加者の数がこれまでの集会に比べてかなり少なかった。そして、集会の内容がマンネリ化しており、聞いていて興味を覚えなかった。毎回歌われる左翼系歌手‘ラメシュ’の歌も、こう何度も聞いていると、「仲間うち」でやっているような雰囲気が気になって、むしろ距離をおいてみたくなる。市民グループも、こうした集会を開くだけでは、一般市民の心をひきつけておくのは難しいかもしれない。毎回、同じ顔ぶれではなく、「新しい顔」と、「新しい話し」が必要だと思う。

写真は、今日のUMLの大会で、「インターナショナル」を歌うUMLの「トップ4」。右から、ジャラナス・カナル、バムデブ・ガウタム、マダフ・クマール・ネパール、K.P.シャルマ・オリ。

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 ネパール統一共産党(UML)とマオイストの「ロルパ合意」の詳細について、どうしても知りたく、昨日から今朝にかけて、何人かの関係者と話をした。その結果、「合意」がどこでなされたか、また、その直前にマオイストの‘プレナム(拡大会議)’がどこで開かれたかに関しては大体わかった。昨日ある人から聞いた、マオイストの会議がピュータン北部で開かれたという情報は誤りのようだ。むしろ、最初の私の憶測(ロルパ郡とサリヤン郡の境界に近い村)が正しかったことがわかった。UMLのバムデブ・ガウタムとマオイストの党首‘プラチャンダ’が会見した村を、私はちょうど3日前に通っていたこともわかった。マオイストはプラチャンダの警備にかなりの兵力を使っているらしく、人民解放軍の兵士約2000人(おそらく、エリート部隊であるマンガルセン第一連隊)が会見場所の周囲を取り囲んでいたという。私がその村に泊まった2日後に、プラチャンダやマオイストの部隊が来たことになる。あと2日、行程を遅らせていたらと、今さらながら悔やまれる。もっとも、同じ日にかちあっていたら、外部者の私がその村に入ることは間違いなく許可されなかっただろう。

 マオイストはこの間開かれた拡大会議で、党総会を開催することを決定し、中央委員会や政治局を解体し、約30人からなる委員会を結成したと聞いた。今日発売の週刊紙「サング」を読むと、党総会はすでにネパールのどこかで開催されようとしている(あるいは開催されている)という。マオイストの党総会は2001年2月に開かれて以来、ほぼ5年ぶりに開かれるものだ。先月、拡大会議が開かれて以来(実際はその前から)、マオイストは声明を全く出していない。これほど間があくのは異例のことだ。昨年8月に中央委員総会を開いたときには、すぐにプラチャンダが声明を出して決定事項を明らかにしたが、今回の沈黙はどういう意味があるのだろうか。彼ら自身の治安の問題から、噂されている早期停戦破棄に関しては、党総会が終わるまではペンディングされた可能性が高い。決定の公表も、おそらく、党総会が終わったあとになるのだろう。

 UMLのネパール総書記は、マオイストのリーダーと会ったことを否定しているが、彼が8日間のインド訪問の予定を20日間に延ばした理由は、拡大会議に参加するためにネパールに行っていたプラチャンダを待つためである可能性が高い。ネパール会議派のコイララ党首も、今年6月にニューデリーに行ったさい、プラチャンダに会ったことを公では一貫して否定しているが、実は、プラチャンダ、バブラム・バッタライ、クリシュナ・バハドゥル・マハラと会っている。インド政府の手前、公の場で「マオイストと会った」と言えないことは当然のことである。

上の写真は、昨年10月にロルパ郡コルチャバン村で開かれたマオイストのジャナバディ・メラ(コミュニスト祭り)で、マガル族の伝統的な踊り‘サランゲ・ナーツ’を踊る一般の村人たち。

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