Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 まずは、2日のデモについて、UML(ネパール統一共産党)の関係者に聞いたところ、ナヤバネスワルが「デモ集会禁止域」に指定されたと報道されたことについて、カトマンズの行政当局は「公式に指定したわけではない」と話しているようだ。そのため、UMLは当初の計画を変更せずに、市内約10箇所からデモをして、ナヤバネスワルの国際会議場で集会を開く予定だと聞いた。今日発売の週刊紙「ジャナアスタ」によると、この日3週間の外遊から帰国するギャネンドラ国王夫妻は、夜帰国の予定を繰り上げて、午後4時にトリブバン空港に到着することになったそうである。予定を繰り上げた理由については不明だが、空港から王宮に戻るルートにナヤバネスワルも含まれるため、UMLの集会と国王のルートがかちあう可能性もあるわけだ。しかし、私が話をしたこのデモを組織している中心人物の一人は、UMLの集会は「国王が乗った車がナヤバネスワルを通る4時半ごろまでには終わっていると思う」と話していた。これに関しては、まだ直前に計画が変更する可能性も高いので、情報が入りしだいお伝えしたい。2日のデモは国連のOHCHRと国家人権委員会が、「自由な集会の権利」が侵害されないか否か、モニターすることになっている。

 最高裁が今日、訴訟の最終判決が出るまでのあいだ、FMラジオのニュース放送を禁止しないようにという指示を政府に出した。カンティプルFMとラジオ・サガルマタは押収された機器の返却などを求めた訴訟を起こし、ヒアリングが進行中だが、今日の最高裁の指示は訴訟がFMラジオ側に有利に進む可能性を示唆するものだ。

 今日午後に送られてきたプラチャンダの声明に関してだが、昨夜、空爆で死亡した人民解放軍師団コマンダーの「スニル」先日解散した中央委員のメンバーでもあった。師団が7つに増えた後、新しくコマンダーに任命されたものだ。治安部隊側は昨日、隣に接するサリヤン郡でマオイストがヘリコプターに銃撃をしかけてきたとするニュースを流したが、昨夜の空爆は、それに対する“反撃”なのだと主張している。今日の声明のなかでプラチャンダは、「停戦の破棄はしない」という表現を使っているが、停戦の延長については何にも触れていない。停戦に関する話し合いをするために幹部会議がすでに開かれたと聞いた。おそらく決定を変更する意向はないのだろう。ちなみに、UMLのデモがある2日に停戦の期限が切れるが、UMLはこの日にあわせてデモを計画したわけではない、とネパール総書記は話していた。国王の帰国日程が決まる前から、UMLはこの日のプログラムを決めていた。したがって、国王の帰国の日は偶然の一致というわけだ。ちなみに、金曜日は国王にとって“縁起の良い日”なのか、出発も金曜日だった。

 マオイストのプラチャンダ党首は、つい先ほど送ってきたE−メール声明で、昨夜、ロルパ郡ジナバン村で政治的なトレーニングをしていたマオイストに王室ネパール軍のヘリコプターが空爆を行い、人民解放軍の師団コマンダー「スニル」と、大隊副コマンダー「ニルマム」が死亡したことを明らかにした。詳細は後ほど伝えたい。

 今朝、カトマンズ盆地に接するある郡の山村に住む友人が携帯電話で電話をしてきた。山頂部からはカトマンズまで携帯電話の電波が届くらしく、声もカトマンズ市内よりもはっきりと聞こえた。この友人の話によると、3日ほど前に王室ネパール軍の治安部隊が深夜、村にパトロールに訪れたとき、マオイストが地雷をしかけたり、手りゅう弾を投げつけたりと、銃撃戦になったという。この地域では、マオイストの活動はここ1、2週間活発になっており、彼らは「停戦延長はない」と村人に話しているという。カトマンズでは「一月間延長」の噂が広まっているが、明後日の期限切れになるまではどうなるかわからない状況だ。

 さて、政府はネパール統一共産党(UML)の2日のデモ・集会をなんとしても妨害する意図らしく、昨日、集会場として予定されていたナヤバネスワル一帯を、2日の一日間だけ「デモ・集会禁止域」に指定した。昨日、UMLが西ネパールのサリヤン郡カランガで開く予定だった集会も、治安部隊が村人の参加をあちこちで妨害したために、予定の場所で行うことができずバス・パークで開いたという。カトマンズでは、警察が2日のデモへの参加を呼びかけたポスターをはがしたりするなどの妨害行為をはじめており、当日はカトマンズへの入り口で参加者が乗ったバスが阻止されるるのではないかとUMLは疑っている。政府側の妨害行為に関して、UMLは国家人権委員会と国連のOHCHRネパール事務所にまで陳情に出かけた。一方、市民グループの「民主主義と平和の運動」は、12月10日の「世界人権の日」に、ラトナ公園で集会をすることを宣言した。さまざまな職業人や人権活動家からなるこのグループは、7月にもラトナ公園で「禁止域突破デモ」を行って注目を集めている。大学教授や医師が道路に寝転がって「絶対王政反対」の声を上げた、このときの「突破デモ」が政党側に圧力を与えるきっかけにもなった。UMLは政府側のこの妨害措置にどう出るのか、彼らの真剣度を測る機会でもある。

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