Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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再び、留守にします。

 今日から1週間ほど、また留守にします。その間、機会があれば更新をするつもりですが、かなり不定期になることをご了承ください。

 マオイストの動きが気になる。一昨日、バンケ郡のマヘンドラ・ハイウェー上で、マオイストが9台のオイル・タンカーを捕獲したが、昨日、某所で、タンカーを捕獲したことを記念したプログラムが開かれたと聞いた。パルパとアルガカンチ、ルパンデヒ郡の境界付近では、昨日、交戦があり、マオイスト16人が死亡したと伝えられている。カブレ郡では、バス会社にマオイストが50万ルピーの“寄付”を要求したために、バスが4日前からストップしているそうである。

 シバラットリも過ぎて、これからは気温がどんどん上昇する。昨年のダサイン祭以来、ほとんど雨が降っておらず、今年は例年以上に深刻な水不足が心配されている。物価高、電気節約のための停電、水不足と、カトマンズ市民にとっては厳しい春となりそうだ。

“10周年特別号”

 つい先ほど、マオイストがE−メールを通じて“ジャナデシュ”の特別号を送ってきた。毎週火曜日に送ってくるのだが、2日早く送られてきた「人民戦争10周年特別号」は何と129ページもある。10年間を振り返ったプラチャンダのインタビューや、インドのシリグリで逮捕されて以来、インドの刑務所に入っている最長老リーダーの“キラン”ことモハン・バイッデャヤ、バブラム・バッタライ、そして、人民解放軍副司令官の“パサン”や“プラバカル”の長い記事も掲載されている。マオイストを取材する者としては、実に興味深い記事ばかりである。プラチャンダのインタビューはあとでじっくりと読むことにして、私が一番興味をもつ“パサン”ことナンダ・キソル・プンの記事を真っ先に読んだ。何と、2001年11月23日のダン郡ゴラヒ襲撃の詳細を明らかにする記事である。

 この日のことは今でもよく覚えている。10日ほど前に政府との3回目の対話が失敗に終わり、停戦が破棄されるのは時間の問題とされていた。この数日前、私は当時、マオイストの日刊紙「ジャナディサ」の編集長をしていたクリシュナ・センに会い、ロルパ郡タバン村への取材のアレンジを依頼した。その経過を聞くために、11月23日、朝から何度か、「ジャナディサ」の事務所に電話をした。いつもなら、誰かがいるのに、この日はなぜか誰も電話に出なかった。そのうち夕方になって、センが自身で私の携帯電話に電話をしてきた。そして、「あなたの取材行をアレンジするのは困難になった。しばらく待ってほしい」とだけ言って電話を切った。「何かあるな」と直感したのだが、何があったかを知ったのは翌朝だった。マオイストがダン郡とシャンジャ郡で同時に郡庁所在地を襲撃し、武装闘争を再開したのである。センはこの数ヶ月後、カトマンズで捕まって、警察施設のなかで拷問死した。“プラチャンダ・パス”について、センが親切に解き明かしてくれたことを思いだす。彼の死を週刊紙「ジャナアスタ」のスクープ記事で知ったときには、信じられない思いだった。

 さて、“パサン”はこの日の夜のゴラヒ襲撃の詳細を書いている。これを読むと、マオイストがかなり前から襲撃を準備していたことがわかる。襲撃場所や近隣の治安施設にグループを送り、少なくとも15日間、情報収集を行ったというのだ。そして、情報がもれないよう、ゴラヒから3日歩いたところにあるロルパのどこかで、襲撃の準備のための政治訓練を行ったという。これには、何と直前までカトマンズで政府との対話に参加していたマオイストのスポークスマン、“アマルシン”ことクリシュナ・バハドゥル・マハラまで出席していたことを“パサン”は明らかにしている。この襲撃のコマンダーは現在、カトマンズ盆地とその周辺の「特別中央コマンド」のコマンダーを務める“アナンタ”ことバルサ・マン・プンが、政治コミッサーは“パサン”が務めた。

 ゴラヒ襲撃は、これまでのマオイストの大規模襲撃の中でも、最も周到に計画され、成功した襲撃だった。このときに王室ネパール軍の兵舎から強奪した武器はかなりの量にのぼり、バス10数台を使ってロルパまで運んでいる。“パサン”はこの襲撃を決行したのが約1100の部隊だったと書いている。2004年3月のミャグディ郡ベニ襲撃では、“ボランティア”を入れると6000人を超える人が参加した。ゴラヒ襲撃と比べると数倍の人数だが、ゴラヒ襲撃ほどの成功を収めることはできなかった。

 マオイストの機関紙「ジャナデシュ」は各郡にいる記者が書いた記事を、4人の編集者(東ネパール、中央ベース・エリア、西ネパール、インドの4つの地域に各一人ずつ)が各地で編集したものを、このなかの一人の編集長がまとめて彼らのウェブサイトにUPしている。このサイトがネパール国内でブロックされるようになってからは、毎週火曜日にE−メールで送ってくるようになった。マオイストに関する取材をする者にとっては、貴重な情報源の一つである。

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