Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 午後6時に外出禁止令が解かれた直後、市内のあちこちでデモが出たようだ。日中も、リングロードの外にあるキルティプルやガンガブでデモがあった様子がカンティプル・テレビで放送されていた。ガウサラにあるダラムサラからは、集会に参加するために地方から来たネパール会議派の活動家ら大勢が逮捕された。一方、7政党は今日開く予定だった集会を明日午後2時から、バサンタプルで開くことを明らかにした。政府は今日と同じ措置に出るのだろうか。

 午前11時半。さすがに家の外に出て歩く人の姿は見えない。首都がこんな状態にあるというのに、政府の“長”であるギャネンドラ国王は東ネパールへの“非公式訪問”を中止する気配を見せていない。政府系メディアは毎日、トップニュースで「国王がどこそこで一般国民と話をした」と伝えている。政府の強硬姿勢をディスプレイするのは、もっぱらカマル・タパ内務大臣の役目となっている。タパ内務大臣は、1990年の民主化運動当時も情報大臣として、メディアと接触する役目を果たした人物である。昨年の「2月1日」以降は、国王派の“ハードライナー”の姿勢を明確にしだし、先日は国民民主党のパシュパティ・シャムシェル・ラナ党首と対立して袂を分かったばかりである。2001年の“王宮事件”で、故ディペンドラ皇太子の恋人として注目の的となったデビヤニさんはラナ党首の次女である。ラナ党首は「2月1日」以降、いまだに国王の動きを公式に支持していない。国王派でも、将来の政治生命を見通せる“常識派”のほとんどの政治家は、明確な国王支持を示すことを避けている。それにしても、国王はなぜ、この時期にわざわざ3週間にもおよぶ東ネパールの“非公式訪問”に出かけたのか。その理由を示唆する記事が、先週発売された週刊誌「サマヤ」に掲載されていた。占星術師が国家を占った記事である。詳細はここには書かないが、この記事には、ネパール月のMagh月(1月14日から2月12日まで)は、国王にとって良い時期ではないことが明記されている。昨年12月の悪評高い「アフリカ外遊」も占星術師からのアドバイスに従ったものという噂もある。

 ネパール会議派のコイララ党首、UMLのネパール総書記、バラト・モハン・アディカリ、K.P.オリの4人のトップクラスのリーダーが、今朝4時ごろ、3ヶ月間の自宅監禁下に置かれた。UMLのリーダーの1人からの情報によると、午前中、パシュパティ寺院の近くのガウサラ周辺にデモ隊が集まって市内に入ろうとしていると言う。しかし、こうした情報も確認のしようがない。

外出禁止令の朝

 半時間前から外出禁止令が始まったが、拙宅の近くでは、子供たちがまだぱらぱらと道路を歩いている。今日は学校も休校になったようだ。今朝は6時に起きて、ブレックファスト・ミーティングのために近くのホテルに行った。誰もが、午前8時に外出禁止令が開始する前に買い物をすませておこうと考えたようで、いつもの朝よりも大勢の人たちが道を歩いていた。

 昨日の“逮捕劇”以降、学生リーダーのほとんどは自宅を離れており、しかも、携帯電話が使えないために彼らと連絡をとるのが非常に困難なのだが、それでも、あるルートを通じて、学生リーダーの何人かに電話をしたところ、今朝午前8時前にパタンのエンジニアリング・キャンパス前の道路上でタイヤを燃やして道路を遮断するなど、何箇所かで抗議行動が行われたらしい。外出禁止令が出されている日中は、リングロードの外で抗議行動を行い、午後6時に外出禁止令が解かれた直後に市内でマサラ・デモ(灯火デモ)を出すことになっているという。明日以降のプログラムに関しては今日開かれる会議で決定するということだ。

 昨日逮捕された人は100人を超えたようだ。「Kantipur」紙によつろ、ネパール統一共産党(UML)が最も多く、54人。ネパール会議派は36人。人民戦線ネパールは11人、ネパール会議派(民主)は10人。市民グループのリーダーも4人逮捕された。左翼系月刊誌「ムリヤンカン」の編集長シャム・シュレスタを除くと、このうち3人が1990年の民主化運動直後の暫定内閣で閣僚を務めた人たちだ。元大蔵次官のDr.ディベンドラ・ラジ・パンデは当時の大蔵大臣、ティーチング病院の元教授であるDr.マトゥラ・プラサド・シュレゥタは保健大臣、ニーランバル・アチャルヤは法務大臣を務めている。アチャルヤを除く3人は、市民集会やメディアを通じて「共和制実現」を明確に主張してきた知識人でもある。昨日早朝に電話が切れたあと、「逮捕」を察した何人かのリーダーはすぐに自宅を離れて逮捕を逃れたようだ。カマル・タパ内務大臣は、「事態が正常になったら、リーダーを釈放する」と話しているが、リーダーが拘束されているかぎり、抗議運動が激化することは明らかで、むしろ混乱が進むとしか思えない。

明日は終日外出禁止令

 カトマンズとラリトプルの郡行政当局は明日、午前8時から午後6時までのあいだ、リングロード内で外出禁止令を発令した。これで、明日の集会決行は不可能となったことになる。学生らは、それでもゲリラ的デモをするといっているが、外出禁止令のなかで、果たしてどれだけの効果があるのだろうか。これで、政府はとりあえず明日の衝突は避けることができたつもりなのだろうが、7政党側は今回に限っては、かなりの「やる気」である。衝突は先に延ばされただけとしか思えない。

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