Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 午後7時の「Kantipur TV」のトップニュースは、もちろん、パタンで起こった市長候補者銃撃事件だった。55歳だという被害者の息子がテレビのインタビューに答えて、「この複雑な政情のなかで、立候補するのは馬鹿馬鹿しいから」と立候補を止めるように勧めたと話していた。非常にまともな反応だと思った。一方、お見舞いに駆けつけた大臣たちのコメントが、それこそ馬鹿馬鹿しかった。まず、タンカ・ダカルのコメントは、「これは小さな事件にすぎないのだから、メディアは過剰報道をしないように」というもの。前情報大臣で、政府スポークスマンだったダカルは、よほどメディアのことが気になるらしい。しかし、日中、首都圏のど真ん中で起こったこの事件を「小さな事件」と言い切るセンスは、国民を馬鹿にしているとしか思えない。一方、女性大臣のロシャン・カルキは「(被害者は)政府側が保護するという申し出を断った」と、まるで、「だから、狙われたのだ」と被害者を責めるような発言。大臣たちは、状況を的確に把握していないばかりでなく、問題の本質をまったく理解していない。選挙実施を強硬すればするほど、ぼろが見えてきている。

 一方、選挙の立候補届出をした人のなかで600人を超える人が立候補を取り消した。結局、58の市の全ポスト約4000のうち、半分以上のポストで立候補者が1人もいなかったという。しかも、22人の市長と20人の副市長は立候補が1人しかいないために、投票なしで当選が決まっている。バクタプルやネパールガンジ、ブトワルなど20近い市では、届出をした人があまりにも少ないために、投票が延期された。

 同居しているお手伝いさんの家族がタライにある実家から、先ほど帰ってきた。予定よりも数日早かったので、どうしたのかと聞くと、実家がある郡では、明日から3日間のバンダ(ゼネスト)があるのだという。マオイストの呼びかけなのか、政党の呼びかけなのか不明だが、5日に始まる7日間の連続ゼネストの前に、一部ではバンダが始まっているようだ。

 マオイストが首都圏で動き出した。今日午後2時すぎ、ラリトプル市マンバワンで、市長に立候補したジャナ・ムクティ党の男性が自ら経営する店にいるところを、マオイストと思われるバイクに乗った2人組に撃たれて負傷した。ジャナ・ムクティ党はマガル族のM.S.タパが党首を務めるジャナジャティ系(民族系)の小政党である。政党をねらったわけではなく、誰でもねらいやすい人をねらったのだろう。マオイストは5日から投票日の8日をはさんで、7日間の連続ネパールバンダ(全国ゼネスト)を呼びかけているが、バンダが近づくにつれて、この種の活動を活発化させる可能性がある。明後日2月1日はギャネンドラ国王による“クーデター1周年”だが、この日の前後にも、何か大きなアクションを計画しているかもしれない。1日には7政党もカトマンズのバサンタプルで集会を予定している。政府側はどう対処してくるだろうか。

 一方、ポカラでは昨夜、市内にあるDSP(警部補)の家がマオイストに爆破された。ネパールガンジでは毎日のようにマオイストと治安部隊とのあいだで銃撃戦があったというニュースが伝えられている。昨日の銃撃戦では、一般人の女性一人が巻き込まれて死亡した。ポカラの西にあるバグルンに通じる道路では、マオイストが道路を封鎖しているとも伝えられている。あるいは、この周辺で何か襲撃を計画でもしているのだろうか。

 知り合いや友人の政党活動家がどんどん逮捕されている。1年前の再現のようである。昨日はポカラでネパール統一共産党(UML)の若手リーダー、ラビンドラ・アディカリが自宅から逮捕され、今日は同党の学生組織ANNFSUのキムラル・バッタライ会長がタメルでプログラムに参加したあとに逮捕された。リーダーのなかにはUMLのバムデブ・ガウタムのように、完全に地下に潜行した人も多い。

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