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治療のためにカトマンズに来ているマオイストと会った。彼は最初に非常事態宣言が発令された直後に逮捕され、15日間、カトマンズ郡警察署(ハヌマンドカ)に勾留されているときと、2か月間、軍の兵舎にいるときに受けた拷問の後遺症が今も残っており、停戦後、カトマンズの病院で治療を受けている。特に軍で受けた数々の拷問の話は、耳をふさぎたくなるほど残酷なものだ。頭部を残して立ったまま全身を土のなかに埋められたり、剃刀で腕中に傷をつけられたり、手を足の爪をガスで焼かれたり、汚水のなかに逆さにつるされて入れられたり、気絶するまで泥水のなかに入れられたり。トイレの中に電気を流し、尿をしたときに感電させたりもしたそうだ。現在残っている後遺症は、13日間連続して定期的に体の複数の箇所に電気ショックを与えられたときのもので、いまだに突然雷が落ちたような光が見えたり、精神的に不安になったりするのだという。同じような拷問を受けた人がどれだけいるのだろうか。もちろん、拷問に絶えられずに亡くなった人も大勢いる。詩人でジャーナリストのクリシュナ・センも、2002年5月にカトマンズ市内にある警察施設内で拷問死している。その数か月前に非常事態宣言が発令される直前に、最後に会ったときのことを思い出す。非常に成熟して優しい人物だった。週刊紙『ジャナアスタ』に掲載された彼が死亡したというスクープ記事を見たときには、本当にショックだった。マオイストの対話団コーディネーターでスポークスマンのクリシュナ・バハドゥル・マハラを含めたロルパ・ルクム出身の大勢のマオイストが、クリシュナ・センの影響でコミュニストになっている。ネパール軍はOHCHRのレポートを否定したが、軍・警察内部で組織的な拷問が行なわれてきたことはまぎれもない事実である。現政府はこれに対して全くアクションをとろうとしないが、事実を認めて軍改革に真剣に取り組まないかぎり、この国で本当の民主化はありえない。 |
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2006年10月19日
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