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昨日、「コイララ首相が共和制を支持せず」と発言したと書いたが、コイララ首相が話した言葉は正確には「ネパール会議派は(マオイストが提唱している)ガナタントリック・モルチャ(共和制戦線)には何としても加わらない。民主的政党として独自の路線で行く」というものだった。この“モルチャ”はもともとマオイストが、制憲議会選挙が開催される前に共和制の実現を確実にするために、7政党や市民グループなどに呼びかけてきたものだ。7政党のうちNCとNC(D)の2党はこれに加わらないことを表明しているが、UML(統一共産党)は自身で同様の“モルチャ”を作ることを呼びかけているにもかかわらず、マオイストが呼びかけたモルチャに加わるか否かにについてははっきりとした態度を表明していない。マオイスト側の言い分によると、他の5政党はこのモルチャを作ることに積極的だという。「制憲議会を通じて決められたことには従う」といい続けてきたマオイストが、“共和制戦線”を主張したり、制憲議会選挙の前に共和制を宣言することまで主張しだした背景には、今の状況で制憲議会選挙を開いたら、共和制が実現せず“セレモニアル王制”になるのではないかという彼らの疑いと不安がある。他のことでは譲歩しても、共和制だけは実現しなければ、10年間の人民戦争で犠牲になった13000人を超える命に申し訳がたたないということなのだろうと想像する。あるいは、もっと現実的に、共和制までも受け入れたら、マオイストの党内で謀反が起こる可能性も考えているのかもしれない。ずれにしても、ネパール軍がちゃんとした軍改革を行なわないままに、マオイスト側の武器のみを管理した状況で制憲議会選挙を開いたら、マオイストの恐れが現実になる可能性は否定できない。 |
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2006年10月26日
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