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オンラインで日本の某新聞社のネパール関連のニュースを見て驚いた。インタビューしたとしているグナラジ・ロハニを「幹部の一人」で、毛派(マオイスト)の「最高決定機関でメンバーが約50人いる中央委員会のメンバー」としているが、これは誤りである。ロハニには私もロルパで会ったことがあるが、彼はマオイストの教員組織の会長で、中央委員メンバーなどではない(これについては、知り合いのマオイストに確認をとった)。彼は、教員、学生、農民、労働者、ダリットなどの“フロント(モルチャ)”のリーダーだが、党ラインの“幹部”と言うこともふさわしくない。昨年10月に開かれた中央委員会総会で、当時の“最高決定機関”である常備委員会(5人メンバー)、その次の政治局(27人)、その下にある中央委員会(当時は95人メンバーがいた)をすべて解体することが決まり、党首プラチャンダを除く全リーダーが、ワン・ランク降格することが決定した。それ以来、“中央委員会”は実質的になくなったのだが、元政治局の27人のメンバーに11あるチェトリヤ・ビューロー(地区の党責任者)を含めて、現在、30数人のメンバーからなる委員会が実質的に中央委員会の役目を果たしている。ロハニはもちろん、この委員会のメンバーでもない。こうした事実を踏まえずに書いた記事なのだろうが、どうしたものだろうか。何年か前にも、新潮社が出している某月刊誌に、あまりにも事実の誤りが多いマオイストの取材記事が掲載されているのを(日本の友人が送ってくれた)見たことがあるが、「どうせ日本人は誰も知らないだろう」という感覚で、編集者も大したチェックをせずに掲載したことが明らかだった。こうしたことには、やはり納得がいかない。 |
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2006年05月10日
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停戦が成立して最大の利益を得ているのは、どうやらマオイストのようだ。テロリスト指定が解かれて、彼らは大手を振って人前に出てくることができるようになった。毎日各地で、マオイストが集会を開いたというニュースが流れてくる。今日は、トリチャンドラ・キャンパスの道路に面した塀に、マオイストの学生活動家が「ネ・カ・パ・マオナディ・ジンダバド(ネパール共産党毛派に勝利を)」などと、スローガンを描いているのを目にした。一方、7政党のほうは、地方のレベルでは、まだそれほど活発に活動を始めていないようだ。新政府は今日の閣僚会議で、国王の直接統治のあいだに国王の認可により公布された法令3つを廃止することを決めた。廃止されることになったのは、悪名高いメディア関連法とNGOの行動規範、そして地方行政関連法である。メディア関連法では、FMラジオでのニュース放送が禁じられたが、これに関しては、今回の政変後、最高裁がすでにニュース放送が合法であるという判決を下している。また先週金曜日の閣僚会議で発足が決まっていた運動弾圧の関係者を調査する委員会も、今日、正式に発足し、2ヶ月以内に調査報告書を提出することになった。政府も少しずつ動いているようだが、軍改革については、まだまったく動き出していない。軍事専門家のインドラ・ジト・ライや王宮に長く務めたサヌバイ・ダンゴルが、昨日レポーターズ・クラブで、軍を早く議会の統制下に置かないと、クーデターの可能性があると指摘していたが、7政党はなぜ、のんびりしているのかどうも理解できない。 |
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