Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 今日、マオイストの学生組織の記者会見で、思わぬ人に会った。ロルパやルクムに行ったときに何度も会ったことのある女性マオイストのリーダーだ。同じ部屋に泊まったことも数回ある。一緒に山を歩いたこともある。ロルパとルクムの境界にある村で、冬の早朝、日向でスンタラ(ミカン)を食べながら、彼女のこれまでの人生に関する話を聞いたこともある。今年3月にロルパに行ったときにも会ったばかりだ。私がゴラヒのバザールで買っていったブドウを彼女と食べた。大勢のマオイストに出会ったが、個人的に気の合うマオイストの一人だった。記者会見の会場になったP.K.キャンパスの教室で、思いがけず彼女の姿を見かけ、何ともいえず嬉しかった。これも停戦のおかげである。ただ、彼女がカトマンズをおとずれた理由を聞いて心配になった。彼女の一人娘が小児性のうつ病のような症状を見せていたため、専門の病院で見せるために娘とともに来たのだという。党の仕事で忙しい彼女は、生後10ヶ月のときから娘を実家に預けて、一緒に過ごす時間がほとんどなかったのだという。そのために、精神的に不安定になったのだろうと彼女は言う。停戦が成立してすぐに、長距離バスでカトマンズに来たが、道中何も問題はなかったらしい。今度こそ、彼女がずっと娘と一緒に過ごせるよう、祈りたい。

 7政党内の分裂が深まっている。7政党は今日午前中、党首会議を開いたが、国会議長職をめぐって意見が対立。結局、重要案件を何も決定できずに会議は終わった。前国会議長のタラナス・ラナバトが辞任したあと、ネパール会議派(民主)のチトラ・レカ・ヤダフ副議長が議長代理を務めていたが、今日の会議で、NC(民主)のデウバ党首がヤダフ副議長を議長にすべきと主張したのに対して、統一共産党(UML)のネパール総書記が「NCとの合意に基づいて」スバス・ネムバンを議長にすべきと主張。組閣のときに、UMLは議長職を自党に得ることを条件に、内務と国防のポートフォリオをNCに渡している。何とも、醜い争いだ。ヤダフ副議長の国会運営は評価すべきだ。新聞読者欄などを見ると、一般国民のあいだからも、ヤダフを女性初の国会議長とすべきだという意見が多数出てきている。マオイストが3人の対話団を結成したのに対して、政府側も2人か3人からなる対話団を今日中に結成するという。クリシュナ・シタウラ内務大臣が対話団を率いると言う噂だ。マオイスト側のマハラはプラチャンダの最側近、シタウラはコイララ首相の最側近。国民の大きな期待を背負った対話を進めるには、両者とも少々役者不足のような気がするが・・・。

 今日夕方、thehimalayantimes.comが「マオイストが3人の対話団を結成」というニュースを流した。極西ネパールのインド国境に近いマヘンドラナガルからのニュースで、マオイストが3日間におよぶ中央委員会議のあと、メンバーを決めたのだという。しかし、別のルートから聞いた話では、会議はまだ終わっておらず、今日夜までに決定する予定らしい。オンラインのニュースによると、これまで2回の対話を経験しているスポークスマンのクリシュナ・バハドゥル・マハラが対話団長を務め、デブ・グルンとディナナス・シャルマがメンバーだという。マハラは第一回対話のときに、3人のメンバーからなる対話団を率いていた。今回は、ナンバー2のバブラム・バッタライが団長を務めるという専らの噂だった。7政党側はトップレベルのリーダーを対話団のメンバーとすることをすでに明らかにしているが、マハラだとすると、少々格落ちしたようにも思える。もっとも、マハラは現在、党内でプラチャンダに最も信頼されているリーダーだ。ディナ・ナス・シャルマは昨年、バブラム・バッタライとともに党により処分され、あらゆる党職を剥奪されリーダーだ。少々腑に落ちない顔ぶれだが、最近開かれた幹部会議で、マオイストは「制憲議会選挙を通じて共和制実現は困難だ」という見方を固めたと聞く。最近、マオイストは他政党や知識人を含めた“拡大共和制戦線”の結成をさかんに呼びかけだしたが、背景にそうした動きがあると思えば納得がいく。いずれにしても、政府側はいまだに停戦中の行動規範を決定していない。マオイスト側が早めに対話団を結成すれば、政府側もスピードを上げざるをえないだろう。

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