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今日、カトマンズやパタンのあちこちに、プラチャンダの顔写真入りのポスターが張られていた。6月2日に予定されているカトマンズのクラマンツでの“マオイスト大集会”の宣伝ポスターだった。ナラヤンヒティ王宮事件の5周年にあたるこの日に(ネパール暦のJesth月1日)、マオイストは首都で大集会を開くことをすでに公にしている。2日の集会には、先日の中央委員会で決まった、対話準備のための対話団メンバー3人が公の前に姿を現して演説をすると聞いたが、3人(クリシュナ・バハドゥル・マハラ、ディナナス・シャルマ、デブ・グルン)とも、それほど魅力のある演説をするリーダーではない。他に演説のうまいリーダーが来るのだろうか。私はむしろ、29日にポカラである集会のほうに興味がある。何しろ、人民解放軍の4つの師団を率いる“プラバカル”が演説をすることになっている。プラバカルとは、昨年12月にロルパ・ルクムを取材したときに3,4日、行動を共にしたことがある。 |
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2006年05月19日
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昨日、今日とシンドゥパルチョーク郡の村に行ってきた。帰ってきて、「国会宣言2063」が国会で全員一致で採択されたニュースを聞いた。この宣言は新憲法が制定されるまでの間、国会(下院)に国家の最高決定権限を与えるためのものだが、この宣言のなかで7政党は国王の特権をほぼすべて廃止している。まず、ネパール王室軍をネパール軍に、HMG(His Majesty’s Government)をネパール政府に名称変更。Royal Council(王室評議会)を廃止して、王位継承者の決定など、これまで王室評議会が行ってきたことを国会が行うことになった。王室予算も国会が決定。国王の資産にも課税されることになった。また、国王が違法なことをした場合、国王も裁判にかけられることになった。ヒンドゥー教を国教とすることも廃止されて、secular stateとなった。国王が保持していた軍の「最高司令官」のポジションも廃止され、軍チーフは内閣が決めることとなった。軍の発動の決定権をもっていたSecurity Councilも廃止され、内閣が軍を発動することになった。これにより、250年におよぶ国王と軍の関係は公式に切れたことになる。直前まで、内容について合意が得られていないという噂があったが、内容を見ると、最大限に国王特権を削減し、軍改革の糸口をつけた、まさに「歴史的な宣言」と言える。ただ、宣言文全体から匂ってくるのは、これはセレモニアル王制のための礎として作成されたのではないだろうかということだ。マオイストもその匂いを嗅ぎ取ったのか、先ほど送ってきたプラチャンダは声明のなかで、「運動のなかで国民が求めていた王制廃止、共和制要求に触れていない」と、宣言を完全に信用できないことを示唆している。しかし、私も正直言って、ここまで大胆な宣言内容になるとは信じていなかった。完全ではなくとも、7政党もようやく本当の一歩を踏み出したと言える。 |
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