Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 国連チームのネパール訪問で、マオイストの武器管理の問題が焦点になっている。国連チームを率いるStaffan de Misturaはチームがネパールを離れる(木曜日)前に政府側とマオイスト側がこの問題に関して合意に達するよう求めているが、今日の段階ではその可能性は低いようだ。コイララ首相やUMLのネパール総書記はマオイストが暫定政府に加わる前に武装解除すべきだと言っているが、マオイスト側がこれをそのまま受け入れるとは思えない。今日発売された「Himal」は武装解除の問題を特集しているが、そのなかにあるムラリ・ラジ・シャルマ(元国連大使、現国連事務官)のインタビューを読むと、国連側はもっと実際的に考えていることがわかる。これまでの例からすると、武装勢力が持つ武器の60%から70%のみを集めることができるようだ。シャルマは、マオイストの軍である人民解放軍のメンバーを経験と能力にしたがってネパール軍に入れること、国軍に入ることができないメンバーには海外への出稼ぎや国内で小さな産業を起こして仕事を与えるべきだとさえ言っている。コイララ首相をはじめとする政府の人間に、ここまで考えている人はいるのだろうか。政府はどうも、外国政府が言っていることに振り回され、実際的に考えることができずにいるようだ。特に、コイララ首相の背後にいるインド政府とアメリカ政府は、マオイストを何としても暫定政府に入れさせたくない意図が明白だ。しかし、マオイストが暫定政府に加わらないかぎり、制憲議会選挙の実施も不可能だ。マオイスト側は制憲議会選挙が終わるまでは、ネパール軍と人民解放軍を武器とともに特定のキャンプ内に置き、これを国連が監視すべきだと主張している。むしろ、こちらの考えのほうが現実的だと思う。マオイスト側の軍のみを問題にするのは誤りだ。国連チームは今日午後、人民解放軍のキャンプを視察するために西ネパールに行った。

 正午ごろ、FMラジオを聞いていたら、先週取材に行ったタンセンでのマガル国民自由戦線の総会に来ていたマオイストのジャナミリシアにネパール軍が発砲をしたというニュースを聞いた。すぐにマオイストのパルパ郡党インチャージ“シージャル”の携帯電話に電話をしたところ、昨夜12時すぎ、タンセン市庁舎で寝ていた数十人のジャナミリシアに軍が発砲したのだという。人的被害はなかったが(ニュースでは一人負傷と報道されている)、カバンに弾が当たったと言っていた。戦線のサントシュ・ブラ・マガル会長は「軍が対話を決裂させる目的で行なったこと」と軍を非難したが、軍側はこれを否定したと伝えられている。

 政府は今日開かれた閣僚会議で、王位継承に関する法律を改正することを決定した。今後は性別に関わらず「国王の長子」が王位継承権を持つことになった。ギャネンドラ国王の長子はパラス皇太子だが、パラスの長子は娘である。もっとも、王制が廃止されて共和制になったら、この決定の意味もない。しかし、よく理解できないのは、暫定憲法が作成されている途中に、なぜ、こんな法改正の決定をしたのだろうか。暫定憲法が作成されてから、こうした法改正も行なわれるべきだ。プロセスが逆のような気がする。

 マオイストの武器管理のためにネパールに来ている国連チームが今日、コイララ首相と会見した。この席で、コイララは「マオイストが武装解除をするまで暫定政府には入れない」と話したのだという。これでは、米政府や日本政府が言っていることと同じことだ。マオイストは自分たちの軍だけの武装解除をずっと拒否しつづけている。国連チームは昨日、ネパールを発つ3日以内に政府側とマオイスト側が武器管理について合意に達するよう要請した。マオイストは素早い決断を迫られていることになる。

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