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今日は思いもよらないところで、日本でとれた柿を食べることができた。先日、日本に行ってこられたネパール人のご夫妻の家に呼ばれたのだが、美味しい柿だけではなく、新幹線から撮影した、青空をバックにした、実に美しい姿の富士山の写真も見ることができた。短い期間だが、日本滞在をとても楽しまれたようで、お話を聞いていてこちらも嬉しくなった。
ダハル首相が最近、「来年1月半ばまでに、政府が仕事をできるような状況にならなかった場合、わが党は政府を辞める」とあちこちで言っている。何とも無責任な話である。プラチャンダは暗に官僚と野党が邪魔をしているために、政府が仕事をすることができないと言っているようだが、何度も言っているように、そうではなくて、問題は彼ら自身にある。もっとも、プラチャンダが本心から「政府を辞める」と言っているとも思えないし、本当に辞めるとは誰も思っていないだろう。仕事ができないこと、あるいは仕事をしないことを他人のせいにして、辞める気もないのに「辞める」と言葉で脅すやり方は、実に狡猾なやり方だと思う。
初めのころはスクープ記事を連発して、“ゲリラ戦略”でいくのかと期待いた日刊紙「ナヤパトリカ」だが、最近はすっかりネタ切れしているのか、面白くない。この新聞は、日本のスポーツ紙のように、一面トップのタイトルで売っているような新聞だ。私もつられて買ってしまうことが多いのだが、記事を読むとがっくりすることも多い。ちなみに、今日の同紙のトップ記事のタイトルは「茶会のために、こんな劇が!」というもの。茶会とは昨日、シンガダルバールで開かれたダハル首相主催の茶会だろうとすぐにわかってので、買ってしまったのだが、その内容は、「茶会のために、シンガダルバールで働く官僚が半休(午後2時前に帰宅命令がだされた)となった」というもの。ただ、それだけのニュースなのだが、他紙がニュースにしないネタをトップ記事とする。ただ、それだけの方針なのだろう。
それよりも、私が気になったのは、英字日刊紙The Himalayan Timesがトップ記事として掲載したものだ。国際人権の日にちなんで、昨日開かれた国家人権委員会のプログラムで、同委員会会長のケダルナス・ウパデャヤが、現政府が、マオイストのリーダーらにかけられていたさまざまな罪状をすべて無効としたことについて不満を表明し、国家人権委員会はこれらのケースに関して独自の調査をするという記事である。ダハル首相をはじめとするほとんどのマオイスト幹部には、殺人罪を含めた複数の罪状がかけられていた。現政府はこれを独自判断で、「すべて誤った罪状」だとし、これを無効にした。国内外の人権団体は、10年間の紛争中に国家側、マオイスト側の両者が犯した罪に関して、両者ともにこれをきちんと裁く意思がないことを懸念している。ウパデャヤ会長は昨日、ダハル首相の目の前で、これを認めないことを宣言したことになる。しかし、はたして、どこまで調査ができるのかという疑問が残る。
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