Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 ヒマール・メディアへのマオイスト系労働組合員による攻撃に対する抗議の意を込めて、民間の主要日刊紙は今日の号の社説を白紙にして発行した。2005年2月1日に当時の国王ギャネンドラがクーデターを行い、報道規制を開始したときにも、多くの日刊紙・週刊紙が同様に白紙の社説をだしたが、それに次ぐ、2度目の集団抗議である。これに対して、今日発売のマオイスト系週刊紙「ジャナデシュ」は、ヒマール・メディアのスタッフが労働組合員を呼んで殴りかかったとする、事実に反する(明らかに虚偽の)記事を一面トップで掲載している。こうしたやり方は、彼らを孤立させるだけだということが、どうしてわからないのだろうと思う。言い訳をするだけの事実を歪めた記事は、彼らに対する信頼を落とすだけである。

 今回の事件に関して、マオイスト主導政府が迅速な対応を怠ると、それでなくとも危うい政府の寿命をますます短くすることにつながるだろう。統一共産党は、昨日開かれた中央委員会で、マオイストのこうした行為のために、与党にとどまることが非常に困難になっているという意見が続出したと伝えられている。誤りを正すのではなく、さらに深める対応は、彼らの将来にとっても大きな傷となる。すでに、地方では離党する党員が続出して、党指導部の大きな問題となっていると聞くが、彼らが自身の誤りを認めて正さないかぎり、「マオイストは独裁政権を求めている。プラチャンダは国王と同じ」と言われても仕方がないことだ。

 さて、今年もこのブログを見てくださった方たちに感謝をさせていただきます。またしばらく、ブログをお休みさせていただきますことをご了承ください。次の更新は年明けとなります。 

 では、良いお年をお迎えください。

 写真は、今日のThe Himalayan Times(左)とKantipur(右)。

 (お知らせ)まだ、先のことですが、来年1月12日(火)と13日(水)にNHKラジオの「深夜便こころの時代」という番組(ネパール15年の日々から)で、お話をさせていただきます。それぞれ約40分の放送です。午前4時5分すぎという早朝の時間帯ですが、ご興味のある方はどうぞ。
 

 何とか風邪を治さねばと、刻みニンニクをたくさん入れた味噌汁を大量に作って、朝晩飲んでいる。夕食には、ダールを入れたお粥を家人に作ってもらい、味噌汁とともに熱々のまま食べた。幸いなことに、少しくらい具合が悪くても、食欲がなくなるということがほとんどないため、熱い汁物をとにかく大量にとるという療法で、これまでずいぶんしのいできたなと思う。今日は熱があったのだが、家にこもっているわけにもいかず、ほぼ終日外出していた。以前は、ロルパで40度近い熱があるのに無理をして歩いたことが何度かあった。体育会系の人間として、どうしても自身の体力を過信しがちなところがあるが、さすがに、もうそうした無理がきかない年齢になっていると実感する。

 昨日、マオイスト系労働組合のリーダーが率いるグループがヒマール・メディアを襲撃した事件に関して、四方から批判の声があがっている。昨日の襲撃には、マオイストの労働組合のトップで制憲議会議員であるシャリクラム・ジャマカッテル自身が関わっているという報道がある。Himal最新号には、彼が自身の権力を利用して、ホテルに圧力をかけ、自分の妻をカジノのマネージャーにしたという情報までもある。ジャマカッテルは、マオイストの党組織の階段を登って今の地位についたわけではなく、最初から労働組合系の組織で働いてきたというプロフィールも同誌に掲載されていた。産業界から大金を集めて党に“貢献”したのを買われて、今の地位についたのだという。

 ヒマール・メディアはもともと「反マオイスト路線」をとってきたメディアだが、昨日の襲撃により、マオイストは彼らを批判するネタをヒマールに与えたことになる。ヒマールは何も失っていないが、マオイストは大きな打撃を受けた。ネパールではメディアを敵に回すことほど危険なことがない、ということはマオイストが知らないわけもないと思うのだが、それでも襲撃をしたということは、彼らがもはや法律や社会の倫理に従うつもりがないということである。何度も書くが、愚かなことである。

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