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マオイストは先日、政府発足後100日間の政権取りに関して自己診断をして、「与党内政党との協力関係が築けなかったために、思うように成果をあげることができなかった」(マハラ情報通信大臣)と話した。ダハル首相は今日、「政府が仕事を進めることができないのは、(官僚界などに)はびこる古い体質である」と話した。彼らが認めるように、これまでのマオイスト主導政府の仕事振りを見ていると、明らかに「失敗した」と言っていいだろう。とにかく、「何もできていない」という印象しか残らない。しかし、その原因に関しては、彼らが主張するように、与党内の他政党や外国勢力のせいではなく、マオイスト自身の問題である。彼らは自身の無能さを他人のせいにしているが、最大の問題は彼らに事を進める意思がないことである。彼ら(マオイスト指導層)は、本当に新憲法を制定したいのだろうかという疑いがわいてくる。
現政府に対して、最も不満を持っているのは、実はマオイストの党員だともいわれている。とくにダハル首相やバッタライ財務大臣など、幹部たちの親族びいきが表面化し、“ブルジョア的”な生活を送る党幹部と一般党員のあいだに大きなギャップができたことが不満の原因である。とくに、国家予算を使って、近親者に有給の職を与えるダハル首相の親族びいきは、あまりにもあからさまで、かなり品がない。ネパール会議派のコイララ以上といってもいい。
政府の寿命について、「すでに先が見えてきた」という噂もあるが、統一共産党が政府を去らないかぎり、今のところは安泰である。一つのポイントは、来年2月に予定されている統一共産党の党総会で、現在のジャナラス・カナルに代わってK.P.オリが総書記になるような事態になった場合、マオイストとの連立政権を辞めて、NCとの連立政権づくりに方針を変える可能性がある。それまで、まだ2ヶ月時間はあるが、その前に、UNMINの期限延期の問題や、軍統合委員会の問題など、早急に決めなければならない問題がある。すべての仕事をスピード・アップしないと、プラチャンダ政権は「大失敗政権」として、歴史に汚名を残すことになる可能性もある。
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