Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 小選挙区240議席のうち190議席で当選が決まった。このうち、マオイストが105議席、ネパール会議派が30議席、統一共産党が27議席、マデシ・ジャナ・アディカール・フォーラムが17議席である。小選挙区での過半数はほぼ確実となった。マオイストの本拠地、ロルパやルクム郡のあるラプティ県では、15議席のうちマオイストが全議席を獲得した。私自身、選挙の直前まで、ラプティからは7議席前後だろうと予測していたのだが、これを大きく上回った結果となった。

 ラウタハト郡1区で無所属のババン・シンの当選が決まった。ババン・シンこと、「Mr.Jone」は、昨年9月にカトマンズで3人の犠牲者を出した同時爆弾テロ事件の首謀者と見られていたのだが、確かな証拠がないために、選挙委員会はシンの立候補を拒否できなかった。シンは立候補届出のときにも選挙運動のときにも、地下に潜行し、公の場に出ることはなかった。彼の妻や子供たちが立候補届けを出し、票を求めて歩いたのだと言う。詳細は、http://www.nepalnews.com/archive/2008/apr/apr14/news08.phpでご覧いただきたい。一体、どうやって当選したのか、実に不思議である。この事件の直後に、ネパール防衛軍と名乗るグループが犯行声明を出していたが、警察は電話の記録からシンが首謀者であると容疑をかけていた。シンは当選後も逮捕を恐れてか、姿を現していないようだが、これから官憲がどう動くか興味深いところだ。それにしてもシンに集まった9000を超える票は、一体どういう意味なのだろう。

 マオイストと同様に新勢力であるマデシ・ジャナ・アディカール・フォーラムが、これまでに17議席を獲得して躍進している。現地に行っていないので、マデシでの人々の真情はなかなか理解できないところがあるが、ビジャイ・ガッチェダールやサラト・シン・バンダリら、元ネパール会議派でフォーラムに移った“王制派”も何人か当選している。コイララ首相の1人娘スジャータと同じ選挙区から立候補していた会長のウペンドラ・ヤダフも、次点を大きく引き離して当選した。

 敗北が決まった統一共産党やネパール会議派の関係者のなかに「マオイストは脅しで票を集めた」と話す人が多い。外国メディアがよく取材に行くネパール人ジャーナリストのなかにも、似たようなニュアンスのコメントをしている方がいる。(ご興味のある人は、今日の「The Guardian」紙をご参照ください。)外国メディア、とくに欧米の英語メディアがカトマンズに来て、まず取材に行くジャーナリストは大体決まっているため、こうしたコメントが一般的な見方として複数のマスメディアに流れると思うと恐ろしい。

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