Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 今日は午後1時からクラマンツで開かれたマオイストの選挙集会を見に行った。カトマンズ盆地の15の選挙区から立候補している15人全員のほかに、比例代表の立候補者や、最近、マオイストとなった“著名人”もステージに招かれた。昨日の“合意”のせいか、ラリトプル1区から立候補しているアナンタやプラチャンダの演説は、心なしか他党に対してソフトな印象をもった。聴衆のほとんどは、YCLやマオイストのようだった。選挙運動初日の集会よりも、集まった人の数は少なかったが、いろいろな意味で面白い集会だった。

 驚いたことは、私が尊敬するコラムニストで作家のカゲンドラ・サングラウラがマオイスト支持を明確に打ち出して、集会で応援演説をしたことだ。サングラウラは文章を書くことだけでなく、演説も非常に上手い。マオイストにとっては、強力な応援者だ。「私はマオイストになったわけではない」と明らかにしたうえで、「この国が共和制になるかどうかという歴史的な分岐点にいるときに、私は黙って見ているわけにはいかない」「ギャネンドラ国王の牙はまだ抜かれたわけではない。ネパールにコミュニストの政府が出現することを見たくないと思っている外国勢力が、国王の側に立って、反マオイストの運動をしている」「ここ12年のあいだに、国民が“悪者”とみなした人たちが制憲議会選挙に再び立候補している。正義の道をとることができる唯一の政党として、私はマオイストを支持することにした」と話した。

 サングラウラだけでなく、かつて、統一共産党や市民グループのプログラムで毎回、「ガウン・ガウン・バタ・ウタ(村々から立て)」という歌を歌っていた左翼系歌手のラメシュやラヤンも、マオイスト支持を明らかにして、今日の集会に出ていた。そして、統一共産党政府のときに日本駐在ネパール大使に任命されたビシュヌ・ハリ・ネパールまでも、マオイストへの入党を明らかにして、プラチャンダ党首からティカを受けていた。

 プラチャンダは今日の集会でも、「選挙結果は受け入れる」と約していた。しかし、彼の論理は「わが党が負けるはずがない。負けるということは、陰謀が行われたときだ。われわれは、どんな陰謀も受け入れることはできない」というものである。言い換えれば、「負けは受け入れられない」という意味にもとれる。

 「メジャー・メディアは反マオイストの報道ばかりをして、マオイストが殺害されても報道しない」と、メディアに対する不満を明らかにすることも忘れなかった。選挙まで1週間。プラチャンダは「この1週間は非常にセンシティブな時期である。何をされても、この1週間は我慢をするように」と、党員に指示を出した。1日1日が、大事が起こることなしに過ぎていくことを、ほっとしながら、10日の投票日を待っている人がどれだけいることだろう。

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