Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 今回の選挙で面白いのは、とくに都市部での現象だが、超党間の票の動きが予測されることだ。たとえば、共和制だけでなく、明確な“変化”を求めるカトマンズの知識人や市民運動の活動家のなかに、これまで支持してきた政党ではなく、「今回はマオイストに票を入れる」という人が結構いる。もともと“左翼系”として知られる知識人だけでなく、ネパール会議派の知識人のなかにも、こうした動きがあることが興味深い。

 カトマンズ10区からはプラチャンダ党首が立候補しているが、この選挙区にはトリブバン大学があるキルティプルが含まれ、大学教師や学生などが大勢住んでいる。2006年4月の「19日間運動」のときには、この地区の人たちが真っ先に立ち上がったことは国内外で報道された。この地区は、間違いなく「明確な変化」を求める層が厚い選挙区だとも言える。事実、この地区に住む、これまで“ネパール会議派”として知られた大学教師が、今回の選挙ではプラチャンダ党首に投票することを明らかにしている。

 一方、カトマンズ5区からは、ネパール会議派内の強力な“共和制支持派”として知られるナラハリ・アチャルヤが立候補しているが、同区から立っている統一共産党のイシュワル・ポカレルを落選させて、“確実な共和制支持者”を送り込むために、マオイストがアチャルヤに投票する動きがあるとも聞いた。アチャルヤに対しては、昨日も書いた作家のカゲンドラ・サングラウラや、左翼系ジャーナリストのシャム・シュレスタなど、党を超えた市民活動家も応援活動を行っている。

 こうした動きは、先日訪れたダン郡ゴラヒでも見られた。私の古い知り合いである統一共産党支持者の市民活動家も、今回はマオイストの立候補者であるクリシュナ・バハドゥル・マハラに投票すると言っていた。こうした動きは、“変化”を求める知識人が住む都市部に限られた現象かもしれないが、選挙の結果がなかなか読めない一つの原因がここにある。

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