Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 3月にヨーロッパから戻ってから、息をつく暇もないほどにあちこち駆け回っていた。さすがに体力がもたないなと感じて、10日の投票日に向けて、今日は自宅で休養をしようと思っていたのだが、朝、愛犬を散歩に連れ出したところで、自宅がある選挙区の立候補者の選挙運動の責任者を務めるマオイストとばったりと出会い、面白そうなプログラムを見に行くことになってしまった。

 今日は土曜日のために、あちこちでさまざまな集まりがあり、立候補者はそうした集まりを訪問しているようだった。面白かったのは、プロテスタント教会での短いプログラムだった。教会の信者とマオイストの立候補者が対面して、簡単なスピーチをするだけという短いプログラムだったのだが、暫定憲法が公布される以前は、「ヒンドゥー教国」の政府から弾圧されるという意味で、クリスチャンもマオイストも同じ立場にあったと、教会の牧師が表現していたのが興味深かった。牧師の話から、彼らが明らかにマオイストを支持していることがわかった。こんなところにもマオイストの支持者がいるのだと、正直驚いた。立候補者は「宗教は人間のアスタ(faith)である」と話し、マオイストは宗教の自由を認めることと、宗教の差別はしないことを約していた。

 昨夜午後8時ごろ、自宅にいたところ、2回爆発音を聞いた。一緒に食事をしていた友人と「まさか、爆弾ではないだろう」と話をしていたのだが、どうやら、爆弾だったようだ。高台にあるためか、かなり遠くのほうからの音が聞こえるのだが、昨夜の爆発は、トリプレスワルにあるマオイストのネワ・カラの事務所前と、マイティガール、プルチョークのサージャ・バス社前で起こったようだ。5分くらいのあいだに連続して起こったことから、同一犯による犯行だろうと見られている。負傷者はいないようだ。

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 選挙運動に関連したプラチャンダ党首の演説を、意図的になるべく多く聞いている。ロルパでの演説など、やむをえない理由で現場に行けなかった演説は録音テープでも聞いた。最も強く、優れた演説は、ダン郡ゴラヒの集会で聞いたものだった。カトマンズで開かれる集会の演説はなぜか、口調が弱くなる。

 今日は早朝からプラチャンダの選挙運動の追いかけをして、二つの短い演説を聴いた。いずれも、ゴラヒやロルパのリバンでした演説に比べると、あまり印象的とはいえないものだった。あるいは聴衆が少なかったからかもしれない。とくに、ゴラヒでの演説を聴いたときに感じたことだが、このリーダーは、危機に瀕したときほど、自分をさらけ出す大胆な方法をとって、聴衆をひきつける。本当に話術に長けた人だなと思う。一時期、メディアの前に頻繁に登場したときには、カリスマ性が弱くなったと思ったが、最近のプラチャンダを見ていると、独特のカリスマ性が出てきたなと感じる。とにかく、口から出る言葉が強いのだ。

 「どの党に投票しますか?」と地元の人たちに質問をして、一番よく聞くのが「ネパール会議派(の政治)も見た。UMLも見た。だから、今回はマオイストに入れてみる」という答えである。政策とは関係なく、古顔には嫌気がさしているため、唯一の新参者であるマオイストに入れて見ようという、ささやかな期待ともとれる。プラチャンダは、マオイストが政権についたら、「カトマンズとタライを鉄道でつなぐ」「10年で国民所得を10倍にする」などと、演説で繰り返しているが、「言うのは易し、実行するのは難し」というのが、まさにNC、UMLが行ってきた政治である。「新しい」という理由だけでは、本物の政治はできない。

 写真は今日、自身の選挙区であるキルティプルで、大勢のマオイストや警官に守られながら、地元民とコミュニケートするプラチャンダ党首。

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