Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 一種の近親憎悪なのだろうか。マオイスト対統一共産党の相互非難合戦は、静まる気配がない。集会演説などで他党の非難はしない、他党の選挙運動を妨害しない、などの合意が3党間で成立したあと、“舌戦”は多少ダウンしたものの、両党の“機関紙”を使った戦いはますます熱くなっている。

 統一共産党が牛耳るメディアのなかでは、週刊紙「Dristi」が“スクープ”と称して、あからさまにマオイストを貶める目的の記事を掲載している。「どんな手段を使っても選挙を勝利に持ち込むように」という指示を出したYCLの内部文書を暴露したり(本物か否かは不明)、「プラチャンダ党首が地下に潜行した」などの記事を掲載して、マオイストの印象悪化に務めている。

 一方、マオイストが出す日刊紙「ジャナディシャ」は、先日、統一共産党のリーダーたちの“豪邸”写真を一面に掲載し、どこで稼いだ金で、この豪邸を建てたのかと、同党リーダーの汚職体質の暴露を試みた。今日の同紙は、「UMLが行った51の犯罪」というタイトルで、同党が過去に行った誤りを51項目書き出した。

 マオイストがUMLを極端に非難する理由は、同党が選挙協力に同意しなかったからだ。一方、UMLがマオイストを避けている背後には、自党の党員がここにきて、大量にマオイストに流れていることや、マオイストが主張するように、外国勢力からの圧力もあるのだろう。これはマオイスト側の主張なので、確実に数字が正しいかどうか何ともいえないが、たとえば、アナンタが立候補しているラリトプル1区だけで、ここ1月のあいだにUMLの支持者約1600人がマオイストに入党したそうである。UMLが一度党分裂したあとに、再び合併したときにも、合併に不満をもつ党員が大勢マオイストに鞍替えしたことがあったが、今回、選挙戦に入ってから、大勢がマオイストとなったことは、ある程度事実だろう。これは新政党の勢いだろうと想像がつく。

 今日はキルティプルのナヤ・バザールで、プラチャンダ党首の最後の選挙集会があった。集会の雰囲気からも、プラチャンダ党首が同区で登り調子にあることが感じられた。少なくともこの選挙区を見る限り、「プラチャンダ」は“新しいネパール”を示す、圧倒的に強い“ブランド”なのだ。キルティプルはもともと、左翼系が強い地区ではあるが、今回の選挙は“新しいリーダー”としてのプラチャンダに有権者の大きな期待がかけられていることが感じられた。

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