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日本の政治家もそうなのだろうか、よく知らないが、ネパールの政治家のなかには、顔をあわせても互いに口をきかない政治家がけっこういる。ネパール首相とバンダリ国防大臣が現在、そうした仲にあることは以前のブログで書いたが、今日発売された週刊誌Nepalによると、スジャータ・コイララとアルジュ・デウバもそうだったそうである。「そうだった」と過去形で書いたのは、ここにきて互いの政治的必要性から、話をせざるをえない状況になったからだ。言うまでもなく、スジャータはネパール会議派のコイララ党首の1人娘、アルジュ・デウバはシェル・バハドゥル・デウバ元首相の妻である。ご両人とも、家族の後押しで政治の世界に入ったことでは共通している。
では、互いに顔を見るのも嫌がるほど仲が悪かった二人の女性が、なぜ今になって口をきくようになったかというと、ネパール会議派内部のパワー・バランスから、コイララ党首がデウバの支持を得るよりほかに仕方がなくなったからである。ラム・チャンドラ・パウデルやビマレンドラ・ニディ、プラカシュ・マン・シンといった次世代のリーダーの大半が、コイララ党首のこれまでのやり方を強く批判し、党内反コイララ派として立ってから、コイララの立場は弱くなった。以前、反コイララ派を引き連れて、離党をした経験まであるデウバは、これらの次世代リーダーとは距離を置いてきた。組むべきリーダーとして、他に勢力をもつリーダーがいない現実から、コイララはデウバを組まざるをえなくなった。スジャータ・コイララとアルジュ・デウバが一時的にあるにしろ、“接近”したのはこうした父と夫の政治のためであるという。
ネパール会議派のマハ・サミティ(総委員会)の大会が今日からカトマンズで始まった。同党が今後、“強力な党首”を必要とするのか、それとも、グループ・リーダーシップによる新体制をとるのか、この大会で決められることになる。今日の開会式で、コイララ党首はこれまでどおりに“強権を持つ党首”制度を継続すべきと主張した。若手政治家の大半はこれに反対している。さて、ネパールで最古の政党は生まれ変わることができるだろうか。
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