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CDO(郡行政長官)に平手打ちをくらわしたカリマ・ベガム国務大臣には逮捕状が出された。にもかかわらず、内務大臣や警察高官が同席したプログラムに出席し、Kantipurテレビのニュースの生インタビューに登場して、異例の13分間という長時間、まったく意味のない“演説”をした。どうやら、この国では官憲が出した逮捕状は何の意味ももたないようだ。このテレビ・ニュースを私は見ていないのだが、アナウンサーの「時間です」という言葉を無視し、延々と演説を続けたそうである。挙句の果てに「CODが手をつかんだから殴った」と、嘘の言い訳までしている。この政府は、何とも問題ある人物を閣僚にしたものである。
今晩、「反マオイスト強硬派」のリーダーたちが、統一共産党のK.P.オリの自宅で何やら“極秘の会合”を開いているそうである。オリ家の晩餐会に出席しているのは、ビデャヤ・バンダリ国防大臣、プラディプ・ネパールらのUML内オリ派のリーダー、そして、ネパール会議派のなかでも強行的に反マオイストの立場をとっているラム・チャンドラ・パウデルやラム・サラン・マハト、そして、マデシ・ジャナアディカール・フォーラム(民主)のガッチェダール副首相らである。一体、何を相談しているのやら不明だが、参加メンバーの顔ぶれを見ると、大体の予測がつく。
現在の中央政界で、最も「まともな発言」をしているのは、統一共産党のジャラナス・カナルである。カナルは“ニューデリー参詣”から戻ってから、マオイストに対して少々を距離をおいた発言をしているように見える。昨日、カナルは「現在、最も重要なことは期限内に新憲法を制定すること。これに失敗したら、この国は大変なことになる」と強い警鐘を発した。細かな問題には目をつむり、新憲法制定に専念することが、唯一、この国を崩壊から救うことであるというカナルの主張は、今のネパール政治で明確な唯一の真実である。しかし、大半の政治家はこの真実と向き合おうとしていない。
NCのコイララ党首が昨日、エマージェンシー便の飛行機でシンガポールに運ばれた。肺炎と呼吸器系の病をもつコイララは、国内で治療ができないためにシンガポールに運ばれたものだ。24時間酸素吸入をしなければならないため、救急患者用の飛行機がシンガポールから飛んできた。2週間は同地に滞在するそうであるが、コイララ党首の不在も不安の種である。良くも悪くも、コイララ党首なしにネパールの和平プロセスは進行しない。それがこれまでの現実だった。楽観的になりたいが、なれない。それが今の状況である。
11月20日以降に状況について、「ネパールに行くべきか否か」という質問のコメントを匿名の方からいただきましたが、「観光に影響がでるほどの状況ではない」としか答えられません。こうしたご質問には責任を持った返答・アドバイスができないことを明記させていただきます。このブログに書かれたことだけをもとに判断をなさらないようにお願いします。
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