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昨日は、ネパールの女性ジャーナリストのグループで、話題の人を呼んで、今の政治を語る3回目の会を開いた。ゲストは、マオイストの女性組織会長で制憲議会議員のジャヤプリ・ガルティ・マガールだった。ジャヤプリは、ロルパの選挙区で立候補して当選した女性リーダー。人民戦争中、ロルパなどの本拠地を中心に、村々やジャングルを歩いて活動した“本物の”マオイストである。これまで、プラチャンダを含めた指導部批判をオープンにしてきた女性リーダーでもある。党中央委員会のメンバーでもある彼女に、現在進行中の中央委員会議のことや、政治局メンバーのなかに、なぜいまだに女性メンバーが2人しかいないのかなど、さまざまな話しを聞いた。(彼女のプロフィールは、http://www.nepalimahila.com/profile_jayapuri_gharti.htmlに掲載されています。)
さて、昨日のマオイストの中央委員会議では、デブ・グルン前法務大臣が「プラチャンダのやり方が独裁的になっている。党首が独善的に決定をするやり方のために、政府運営が失敗した。今後はグループ決定のシステムを作るべき」と、厳しい党首批判をしたようだ。他のメンバーからも「新たに国民政府を樹立したとしても、プラチャンダは首相になるべきではない。首相は他のリーダーに任せて、党首は党組織を見るべき」という意見が出ているという。さらに、トップ・リーダーが高価な車に乗るなど、贅沢な暮らしをしていることに関しても厳しい批判の声がでている。プラチャンダは「マオイストが率いる国民政府」の方針案を出しているが、その意図はもちろん、自身が首相となることを前提としているのだろう。中央委員会では、具体的にどういうプロセスで国民政府を作るのかが明確でないという批判もでている。
一方、カタワル参謀長は、引退まで一月もない参謀長とは思えない勢いで活動をしている。先週末には、ポカラから西の軍兵舎を訪問してまわり、さまざまな“問題発言”を繰り返した。昨日発売の週刊誌「Nepal」によると、ネパール首相はネパール軍の規模を縮小する意図だが、これにバンダリ国防大臣とカタワル参謀長が強く反対しているという。この対立を示唆するように、カタワル参謀長はポカラで「軍が大きくなりすぎたと、“誰かが”言っている」と首相を示唆して“誰か”を非難。そればかりでなく、「和平協定にはマオイスト軍を国軍に統合するなどとは、どこにも書かれていない。“combatants”(マオイストの兵士)は店を開くなり、皿を洗うなり、マレーシアに出稼ぎに行くなり、自分のやりたいことをすればよい」と、問題発言をしている(日刊紙Nagarikによる)。自分の思い通りにいかない焦りが、こうした発言をさせているのだろうか。明らかに軍士官としての立場からは常軌を逸した発言である。
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