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今日発売の週刊紙ジャナアスタによると、ネパールでは「卵とコミュニストは腐ると大変臭い」と言われているそうである。確かに、ネパールには国王の側近となったコミュニストもいれば(ケサブ・ジャン・ラヤマジ)、ジャパで地主に対する武装闘争を起こしながら、後に嬉々として国王率いる政府の閣僚となったコミュニストもいる(ラダ・クリシュナ・マイナリ)。カタワル参謀長の権威強化に加担した統一共産党内部の一部リーダーも、“腐ったコミュニスト”の部類に入ると言っていい。
しかし、ジャナアスタの記事で取り上げている“腐ったコミュニスト”はマオイストのプラチャンダである。プラチャンダが先日、予定されていた中央委員会議をドタキャンして、レポーターズ・クラブのリシ・ダマラを讃えるプログラムに出席したことを取り上げて批判した記事である。リシ・ダマラはヒンドゥー原理主義者の武装グループと深いつながりがあるとして、警察に逮捕されたが、ネパール会議派のコイララ党首らの強い働きかけで釈放された問題の人物である。ビジネスマンへの脅迫や爆弾テロ事件に関係した証拠があったにもかかわらず、コイララなどの政治家の圧力で警察は彼を釈放している。このダマラを、プラチャンダはネパールの民主化に大きな貢献をしたと讃えて、わざわざ歓迎するプログラムを開いた。この記事を書いたシタラム・バッタライはさらに、プラチャンダが現在、進行中の中央委員会議への参加を避け続けていることにも触れて、プラチャンダが“腐ったコミュニスト”になる可能性を懸念している。
マオイストの中央委員会議では、すでにメンバーの意見発表が終わっており、それに対するプラチャンダの返答だけが残っている。しかし、プラチャンダはさまざまな理由をつけて、すでに1週間、会議を延期しつづけている。今日も、会議が開かれる予定だったが、「ホームワークができていない」という理由で、明日に延期されたそうだ。中央委員会議が始まってから、プラチャンダをめぐるさまざまな批判があることが報道されている。今日の日刊紙Nagarikは、党内の不透明な会計に関する問題が会議で話題となっていることを取り上げていた。党トップが贅沢な生活をしているのに、地方の村々で活動する党員は日々の生活に困っている。この問題を解決しなければ、プラチャンダを含めたマオイストのリーダーも“腐ったコミュニスト”の仲間入りをすることになるだろう。
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