Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 相変わらず、雨の降らないモンスーンである。今年はまだ、傘をさしてもびしょぬれになるという雨が降っていない。旱魃、コレラの流行、異様な物価高。これだけでも大変な危機である。ジャジャルコットとその周辺の郡で流行っている下痢は、今もおさまることなく、毎日死者が出ている。現地からのニュースを読むと、患者の一部からコレラが確認されてから、村々ではさまざまな噂が広まっているようだ。患者の身体に触っただけでうつるという噂から、患者の面倒をみることを止めてしまった家族もあるそうだ。The Katmandu Postの記事によると、ジャジャルコットではライ病患者でもある65歳の老人が、下痢が始まったあと、家から隔離されたところで家族からもヘルス・ワーカーからも見放されて亡くなったそうである。知識も治療の手段もない村で、村人たちはどんなに怖い思いをしているのだろうと想像する。

 昨年、ジャー副大統領が就任の宣誓をヒンディー語で行ったあと、全国で抗議運動が沸き起こったことを覚えている方も多いと思う。当時、私もゼネストに巻き込まれてしまい、チタワンで2日間足止めを食らったことを思い出す。最高裁が、このヒンディー語の宣誓が「違憲である」という判決を下した。判決をそのままにとれば、副大統領がネパール語で宣誓をしなおさないかぎり、パラマナンダ・ジャー副大統領は「副大統領ではなかった」ということになる。ジャー副大統領は、逆にこの判決が「違憲である」として、最高裁の判決を受け入れない意向を明らかにした。副大統領は、判決の出た日の夜に放送されたBBCラジオ・ネパール語放送のインタビューで「私はネパール語を知らない。だからネパール語で宣誓はしない」と、立派なネパール語で怒ったように話していた。かつて、最高裁の判事を務めたことのあるジャー副大統領が「ネパール語はわからない」というのは、もちろん事実ではない。嘘をついたことになる。ヤダヴ大統領と同様に、そもそも、人格的に副大統領にふさわしくない人物が副大統領になったと言えば、おしまいだが、この問題はマデシの権利にかかわることでもあるため、ネパール首相は最高裁に審理のやり直しの可能性も含めて法律家と相談をしているそうだ。

 マオイストの中央委員会議は昨日もキャンセルとなった。プラチャンダが本の出版プログラムに出席するために、キャンセルされたというニュースもある。グループ・リーダーシップをとるにあたって、誰を副党首にするかについて調整ができないためだというニュースもある。他党と同様、プラチャンダ派、キラン派に加えて、今年党統合したプラカシュの勢力も調整しなければならない。マオイスト党内にも“派閥”の影響が明らかに現れている。中央委員メンバーのなかには地方から来ている人も多い。連日キャンセルの知らせを受けて、うんざりしているであろう。こうした様子を見ても、マオイストの指導層のまとまりのなさ、求心力のなさが見て取れる。

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