|
パンチャーヤトの亡霊たちが、また動きだした。昨日、国民民主党のリーダー、パドマ・スンダル・ラワティの家に旧国王派の政治家たちが集まり、王制を復活させるために動きだすことを決めたそうである。出席したのは、スールヤ・バハドゥル・タパにカマル・タパ、ロケンドラ・バハドゥル・チャンダ、ラジェスワル・デヴコタ、パシュパティ・シャムシェル・ラナ。この会合を召集したのは、2005年のギャネンドラ国王のクーデターのあと筆頭閣僚に任命された“亡霊”のトゥルシ・ギリである。元国王ギャネンドラに最も近しいプラバカール・シャムシェル・ラナも出席して、王制を復活させるためなら、どんな援助もすると確約したそうである。
この動きと関係があるものかどうか、今のところ不明だが、もうひとつ気になる動きがある。ネパール軍のグルン参謀長が、9月半ばに任期が切れるUNMIN(国連ネパールミッション)の任期をこれ以上延長しないよう、マオイスト以外の政党リーダーに会ってロビー活動をしていることをKantipur紙が報じている。グルン参謀長は「自分は軍人である。政治はしない」と会う人ごとに言っていると聞いたことがあるが、こうしたロビー活動は明らかに政治的なもので、国軍の軍人に与えられた権限外のことである。
UNMINの任期延長に関しては、マオイスト以外の政党、とくにネパール会議派が反対をしている。UNMIN批判の大半は正当なものとはいえないもので、政党の過ちをUNMINのせいにしているようなところがある。主要日刊紙の大半、とくに最大日刊紙のKantipurも同様の指摘をして、和平プロセスが終わるまではUNMINが必要であると社説に書いていた。政治家のUNMIN批判を聞いていると、ネパール軍を保護するためにUNMIN批判をする、あるいはマオイスト批判にUNMINを利用するというパターンが明確に見られる。「UNMINが出て行くことは、和平プロセスの崩壊を意味する」とマオイストはUNMINの必要性を主張しているが、それは確かに事実である。UNMINの滞在が長期化しているのは、UNMINのせいではなくて、政党が和平プロセスに真剣に取り組んでいないから。自身で解決できるなら、そもそもなぜ国連を呼んだのか。依存はするが、感謝はしないという、こうしたイメージは国際社会でもマイナスとなる。それにしても、グルン参謀長の動きに背後には、例の勢力が見え隠れする。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2010年08月24日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




