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今日はダサイン祭10日目、ビジャヤ・ダサミの日だった。ギャネンドラ元国王の私邸には、元国王夫妻の手からティカをつけてもらうために、一般市民の長い列ができていると民間テレビが伝えていた。新婚の女優マニシャ・コイララ夫妻も行ったそうである。彼女たちがヤダヴ大統領のところにもティカをもらいにいったのかどうかは知らない。
いつもであれば、カトマンズを離れてフィールドに行くか、静かになったカトマンズで仕事をしたり恒例のトランプ大会などをしてのんびりとダサインを過ごすところだが、今年は自宅で家事と仕事半々の忙しいダサインだった。毎年、カトマンズにいるときには、欠かさずにティカをいただきにいく家のブワ(父親)が今日、面白いことを言っていた。最近、ヒマニ元王妃(パラス元皇太子の妻)がNGOを開設するなど、元王室が頻繁に話題になっており、王制復活を試みているのではないかという噂も巷で聞こえるが、ブワによれば、「どんなに政治が腐っても、王制の復活はありえない」という。なぜかというと、「自分の息子が国家元首である大統領になる可能性がある今の制度を国民が捨てるわけがない」というのだ。なるほどなと思った。
憲法制定の動きは、今週にも政党間で意見が異なる220項目に関して議論を始めることが決まった。少しだけだが希望が見えてきた。一方、プラチャンダは今週末から中国を訪問することになっている。上海エキスポに招かれたということになっていたが、5日間の訪問の後半には北京を訪ねて中国政府の人と会見するそうである。一方、同じく上海エキスポの閉会式に招かれているヤダヴ大統領は、北京は訪問しないと報道されている。マオイスト軍の統合問題については、特別委員会で結論が出ずに、主要政党のトップの会合で決めることになった。UNMINの最後の任期延長が決まってすでに一月以上経っている。残り3ヵ月で統合のプロセスが終了すると信じる根拠がないと、先日、ネパールを訪問したB Lynn Pascoeが国連安保理で報告した。
アジアプレスの有料オンライン・サイトで、マオイストの女性ゲリラに関する連載が始まります。ご興味のある方は、ご一見ください。
半月ほど、また留守にさせていただきます。このところ、更新が滞りがちですが、毎日チェックしていただいている方々には申し訳なく思っています。もう少しお待ちくださいませ。
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ブログを更新しないままに、あっというまに1週間がたってしまった。今月、日本に行くことになっているが、今回は立教大学とアジア政経学会、広島大学から機会をいただいて、お話をさせていただくことになっています。立教大学のシンポジウムは一般の方にオープンとなっていますので、ご興味のある方はいらしてください。詳細は、http://www.rikkyo.ac.jp/events/2010/10/7748/でご覧になれます。
この1週間のあいだに10度目、11度目の首相選挙が開かれたが、もちろん、結果は出なかった。12度目の選挙は10月10日、13度目は26日に開かれることになっている。今日からダサイン祭が始まったため、ダサイン祭が終わるまでは政治に大きな動きがないだろう。すでに巷では、UNMINの期限が切れる来年1月まで、新首相が決まらず、暫定政権がいつづけるのではないかという噂も聞こえる。それは、つまり、和平プロセスが進展しないこと、新憲法ができないことを意味する。
国連政治局のB Lynn Pascoeが一昨日から昨夜までネパールを訪れていた。主要政党のリーダーやネパール首相はUNMINの任期が切れる前に、軍統合問題をはじめとする和平プロセスを終了させることを約したというが、はなはだ疑わしい。Pascoe氏訪問にちなんで、一昨日夜開かれたレセプションで、久しぶりにマオイスト軍チーフ・コマンダーのパサンに会った。はっきりとしたコメントは避けていたが、彼らの様子からも期限内に軍統合を完了させる自信は感じ取れない。統一共産党のカナル議長は昨日、「制憲議会を解散して、新たに選挙をすべき」とまで言い出した。確かに、このままの状態がずるずると続いて来年5月まで続き、自動的に制憲議会解散となるよりは、政党の意思をもって解散し、選挙をやり直すという手もある。もっとも、新しい議会ができたところで、その議会が新憲法を制定できるというギャランティーはないが。
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ちょっと涼しくなったと思ったら、また気温が上がったような気がする。大半の時間を、パソコンの前に座って書く仕事をしているのだが、一番暑い時期には、座っているだけでじっとりと汗が出てきた。しばらく汗をかかなかったなと思ったら、今日の日中、久しぶりに書き仕事をしながら汗をかいた。ちなみに、我が家にはACはない。夏、よほど暑いときには扇風機を回し、冬はなるべく暖房機(電気ストーブ)を使わずに、厚着をして仕事をしている。あまり風邪を引かないのは、こうしたシンプルな生活をしているおかげかもしれない。
つまらない気候の話を書いたのは、政治もまったくつまらなく、書こうという気が起こらないため。ブログをなかなか更新できないのは、多忙であるからだけでなく、書きたいと思わないためでもある。9度の首相選挙をしても、新首相を選ぶことができないでいるのはご存知のとおり。昨日、9度目の首相選挙が開かれたが、投票に出席した議員は168人のみ。ばかばかしくて、Yahooのニュースに書く気にもならなかった。Kantipur FMは「意味のない首相選挙」という形容詞つきで報道していた。まったくの茶番劇である。ネパール会議派は昨日、ネムバン議長に首相選挙を少なくとも一月延期するよう要請したが、マオイストがこれに反対。全議席の3分の1にも満たない議員が出席して投票が行われた。6日に10度目の選挙が予定されているが、新しい動きは何もない。6日も結果がでなかった場合、そのままずるずるとダサイン祭に突入することになるのだろう。
官僚や経済の専門家は、11月半ばまでに本予算案を認可しなければ、公務員にも給料が払えなくなると騒いでいる。昨年もこの時期に、同じような声を聞いたことを思い出す。昨年も、マオイストが議会妨害を続けて予算案の審議をさせなかった。今年は、「暫定政府に本予算案を提出する権利はない」というのがマオイストの論理。さまざなま関係者と話しても、この暫定政府がこのままずるずると、来年までとどまる可能性が高いという意見が多い。5月28日に延長された制憲議会の任期も、すでに3分の1がすぎてしまった。憲法制定の作業はまったく進んでいない。
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