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先日開かれた中央委員会議で、プラチャンダは“急進派”のキランことモハン・バイデャのラインを取り入れた方針案を、バッタライ派の合意をとることなしに採択した。どうやら、この人は保身のために、再び危険なゲームをやろうとしているようだ。キランのラインとは、“ジャナビドロヒ(人民反乱)”の開始、つまり、革命継続の方針である。マオイストがこの方針案を採択したことは、つまり、来年5月28日までに憲法はできないことととっていい。何としても和平プロセスと憲法制定を完了させるという方針を主張していた“現実派”のバブラム・バッタライは、中央委員会できちんとした議論をすることなしに、あわてて採択したことに対して強い反発の意を表している。
プラチャンダがキランのラインを採用したのは、キラン派と接近し、バッタライ派を孤立化させることが目的であると見られる。現実を十分理解しているプラチャンダは、今はジャナビドロヒを開始してもうまくはいかないことを知っている。現在の政治状況のなかで、ジャナビドロヒを起こすことは、バッタライが言っているように、マオイストに対する反対分子を増やすだけである。それでも、急進派のキランのラインを採ったのは、バッタライに対する個人的な脅威があったのだろう。
とはいえ、キラン派はプラチャンダを信用はしていないようだ。今日の日刊紙Nagarikに掲載されていたキラン派のリーダー、ビプラプこと、ネトラ・ビクラム・チャンダのインタビューを読むとそれがよくわかる。ビプラブはむしろ、バッタライとキランを接近させようと図っているという噂もある。これまでのように、表面を繕っただけのやり方ではキラン派のリーダーは納得しないだろう。キラン派は、「もはや憲法はできない。和平プロセスも失敗した」という前提のもとに方針を立てている。それを実行することは、つまり、本当に和平プロセスを失敗に導くことになるだろう。
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2010年12月22日
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