Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

 巷では(メディア関係者のあいだ)、現政権が倒れたあとにスジャータ・コイララが首相になるという噂を聞く。「現政権だけは認めるわけにはいかない。ネパール首相の代わりであれば、他の誰でもよい」というのがマオイストの方針だという。もっとも、最近のプラチャンダの発言を聞くと、何とかして自分が首相に返り咲くことに対する強い期待が垣間見える。スジャータ・コイララを認めるくらいであれば、ビドロヒ(叛乱あるいは民主化運動)の道をとるのではないかと私は思う。新聞の地方記者が書いた記事に、マオイストがすでにビドロヒの準備をしていることを示唆するものがある。口では「5月28日までに憲法を」と言っても、党内では「すでに不可」という判断が行き渡っているようだ。

 統一共産党はある意味で、最も情けない政党に成り果てた。ネパール首相がアンサリ内務省国務大臣に辞任を求めたのは、予測されたことではあるが、首相の席を守るために、ラワル内務大臣からの要請を受けてのことだという。ネパール首相のアンサリ国務大臣への辞任圧力に関しては、統一共産党内部からも批判が出ている。アンサリは日刊紙Kantipurのインタビューのなかで「党内外から辞任をせよと批判されたラワル内務大臣ではなく、(首相から)自分が辞任するよう要請されたことに驚いている」とコメントした。ネパール首相がラワルを解任できない理由は、首相を含めた統一共産党の閣僚と犯罪者、そして警察が密着して犯罪・犯罪者を秘匿しているという、この国の腐敗構造にあることは明らかである。

 カトマンズで殺害されたジャミン・シャハと同様にムスリム・コミュニティーの出身であるアンサリは、自身でこの事件を明らかにすると何度か公言していた。一方、すでにシャハ殺害の首謀者の1人であることが明らかになっており、警察の助けでインドに逃亡した元警官のジャグディシュ・チャンダは、ラワルと同じ西ネパールの出身。ラワル内務大臣が西ネパール出身の警官を贔屓して昇進させたために、警察高官が“チャンダ”や“ラワル”などの西ネパール出身の人で占められることに関しては、統一共産党の中央委員会議でも問題となった。ラワル内務大臣の警察機構内部での“独裁的失政”の責任は問われずに、アンサリの首を切って自身の地位を守ろうとした誤った意図の“つけ”をマダヴ・クマール・ネパールはいつの日か払わなければならなくなるだろう。ネパールの国民はそれほど愚かではない。

全1ページ

[1]



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事