Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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取材から戻って

 タライに取材に行っていた。3泊4日のあいだに、3ヶ所を駆け足で回るという強行軍だったが、今回もまた、とても面白い話しを集めることができた。マオイスト軍のある女性コマンダーには、5時間にわたるインタビューをしたのだが、それでも時間が足らず、再会を約した。彼女たちは、現在20歳代と若い年齢であるにもかかわらず、紛争中に驚くような体験をしている。
 
 さて、いったんは政府に対する不信任案動議を提出することをあきらめたと伝えられたマオイストだが、今日になって、プラチャンダが小政党12党を一堂に集め、不信任案への支持を求める動きにでた。今朝は、プラチャンダはネパール首相と会見し政権をマオイストに譲るよう要請をしたが、首相はこれを拒絶したと報道されている。小政党はプラチャンダの支持要請に対して、あまりポジティブな返答はしなかったようだ。今の動きを見ていると、不信任案動議をだしたところで、過半数の議席の指示を得ることは難しい。マオイストが政権交代の試みを続けるかぎり、新憲法制定のプロセスを前進させることは不可能だ。過半数をとれることが確実にならないかぎり、不信任案を出すことはしないだろう。むしろ、制憲議会の任期延長の方向に進む可能性が高い。
 
 ネパール軍がまたしても、無実な村人を殺害した疑惑が表面化している。3月10日、バルディヤ国立公園に駐屯する軍の部隊が、ダリットの女性2人と12歳になる少女の3人を射殺した事件で、軍側は彼らが密猟をしていたために発砲をしたと発表していたが、人権団体の調査により、密猟をしていたというのは事実に反することで、軍が3人の女性を拘束したあとに、レイプをして殺害した可能性が高いことが明らかになった。さらなる調査をするために、政府と議会内にある女性・子供委員会が別々に調査委員会を設置した。それにしても、バンダリ国防大臣の対応が、あまりにも酷い。バンダリは被害者側の主張を真っ向から否定して、軍の言い分を繰り返しただけだった。軍は外部の人間に、被害者の遺体の検死をさせなかったが、人権団体の調査団は被害者の衣服がはぎとられて燃やされている事実を明らかにして、事件に「疑わしき点がある」と結論づけている。事件の内容そして事件後の対応の仕方を見ていると、ネパール軍が「王室ネパール軍」だったときとまったく変わっていないなと感じる。

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