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ネパール会議派のギリジャ・プラサド・コイララ党首が重態に陥った。昨夜午後11時から意識がなくなったと伝えられている。昨日から下痢が始まり、急速に衰弱したようだ。現在、コイララ党首が滞在している娘のスジャータ(外務大臣)の自宅には、親類や党員が大勢押し寄せている。87歳のコイララ党首はマオイストが和平プロセスに入るときから、現在にいたるまで、重要な役割を果たしてきた。コイララ亡き後の和平プロセスを懸念する声があちこちから聞こえる。
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2010年03月20日
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いったんは退院をしたネパール会議派のギリジャ・プラサド・コイララ党首の病状が、再び悪化している。今夕、ネパール首相をはじめとする閣僚が様子を見に見舞ったが、問いかけに対して返答をすることができないほど弱っていたそうである。
週刊紙Jana Asthaによると、マオイスト、というよりはプラチャンダの思惑は以下のとおりであるという。まず、特別議会を召集して、現政府が治安維持と物価高のコントロールに失敗したことなどについて議論をしたうえで、政府不信任案の動議を提出する。議会で政府の不能さを暴露すれば、マデシ・ジャナアディカール・フォーラム(25議席)とネパール共産党マルキスト・レーニニスト(10議席)や他の小政党だけでなく、与党の統一共産党からも25議席以上が不信任案の支持票を投じる。過半数をとるには301議席以上の賛同票を得なければならないが、マオイストがもつ238議席にこれらの支持票が加われば不信任案は認可されるという計算だそうである。
もちろん、これは“期待票”であって、フォーラムの議員全員が不信任案を支持するか否か不明であるし、フォーラムの票が割れることが明らかになった場合、統一共産党から果たして支持票を得ることができるかどうかも不明である。このシナリオを成功させるには、フォーラムの全票を獲得しなければならないが、不信任案の投票となった場合、ネパール首相をはじめとする与党はさまざなま手段を使って票を買おうとするだろう。その場合、フォーラムの一部議員が“買われる”可能性もある。与党側も確実票は過半数から程遠く、両者とも小政党の票をいかに数多く獲得するかに勝利がかかってくる。
不信任案の動議を提出することに関しては、マオイスト党内にも反対派がいる。なんとしても首相に返り咲きたいプラチャンダはもちろん推進派だが、バブラム・バッタライとキラン(ナンバー3とナンバー2)は憲法を制定するまでは政権交代を進めるべきではないと主張したという。プラチャンダは自身の首相のもとに、フォーラムと統一共産党も入閣すれば、議会で3分の2の議席を獲得できるために、憲法制定を容易に進めることができるとしているという。しかし、それならば、バブラムを首相にしても問題はないわけなのに、バブラムを首相にすることには党内で反対派が多いとして、自分が首相になるべきと他党に話しているという。プラチャンダの動機は完全に理にかなっているとはいいがたい。野心のほうが強かった場合、失敗する可能性が高い。
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