Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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“沸点”近し

 今年の春は異様に気温が高いような気がするのだけれど、気のせいだろうか。日本から帰って以来、ずっと半そでで暮らしている。もともと厚着はきらいなほうなのだが、街を歩いていると、まだジャケットを着ている人がいる。昨日はカトマンズの最高気温が29度にまで上がった。これからタライに取材に行く予定なのであるが、すでにどれだけ暑くなっているのだろうと心配になる。

 マオイストは着々と「5月28日後」の準備を進めている。一方で、政府は「UNMIN追い出し」の準備に入った。政府はUNMINに対して、cantonmentにいるマオイスト軍兵士の個人的なデータを供給するよう繰り返し求めたが、UNMINは個人データを供給することは協定に反することであるという理由でこれを拒絶した。そのため、政府はUNMIN批判を強めており、閣僚のなかには「(5月半ばに切れる)UNMINの期限延長はしない」(ガッチャダール副首相)と名言している人もいる。与党側はUNMINが「マオイスト寄りである」と批判をし、マオイスト(バブラム・バッタライ)は「和平プロセスが完了するまでUNMINが必要である」と公言している。マオイスト側は政府がインド政府の思惑を受けてUNMINを追い出す目的で、言いがかりをつけていると政府を批判。土壇場に来て、合意成立どころか、対立の要素は増えるばかりである。

 マオイストと与党の対立は、水面下でかなり沸点に近くなってきた。不測の事態が起こらないかぎり、近い将来、沸騰する可能性が高い。

 

 「5月28日」まで、残すところ80日あまりとなった。その後、どうするかについて、一部政党でも議論が始まったようだが、マオイストの方針ははっきりしている。まず、4月6日までは「合意成立」にかける。何に関する合意かというと、次期政権のことと軍統合が主な問題だが、政権に関しては、「現政権継続は認めない。、プラチャンダが率いる連立政権を樹立すること」、軍統合に関しては、「憲法が制定されるまで、マオイスト軍は統合しない(解体しない)こと」である。今の政治状況を見ていると、これらの方針が他党に受け入れられる可能性はかぎりなくゼロに近い。では、どうするか。つまり、合意も成立せず、憲法も期限までにできないことになった場合、どうするかということだが、マオイストにとって、オプションは一つ。つまり、街頭運動である。憲法ができなかった場合、自党が最大議席をもつ制憲議会をなるべく解散せずに、期限延長の方向で行く方針も決めている。

 マオイストが「即時統合」の方針を捨てたために、軍統合特別委員会での議論もまったく前進していない。マオイスト軍の何人を統合すべきかという議論ばかりがメディアに出てきているが、マオイストの駐屯地に今、実際に何人がいるかのデータさえない状況で、数の議論をして何の意味があるのだろう。マオイスト側は資格検査に合格した19,600人からほとんど減っていないと主張しているが、それは事実に反することだろう。与党側は正確な人数を知るために、再度検査をすることをUNMINに求めているが、マオイスト側はこれに応じるだろうか。

 明日は「女性の日」で公休日。女性に関連したさまざなまプログラムがある。今晩は、友人に誘われて、その前夜祭ともいえる「Vagina Day」のプログラムを見に行った。「Vagina Monologue」と言われる劇が主な内容である。DV被害者の女性のための基金集めが目的のプログラムであるために、その質はともかく、最初はプロの女優に出演を依頼したところ、「Vagina」という言葉を口にするのを恥ずかしがって、誰も受けてくれなかったという裏話を聞いて驚いた。そのため、出演者の女性は全員が素人となったそうである。

 

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